本格的な登山に挑戦する場合は、自分の体型
に合った「腰で背負える」リュックを選ばないと
長時間背負うことができません。
登山用グッズにはレディース用はまだまだ少なく、
特に小柄な女性は、体にあった背負いやすい
登山リュックを見つけるのがとても大変です。
試着を繰り返してもいつも肩のベルトがブカブカ。
体型にフィットするザックが見つけられない、
という小柄な女性のために、身長150cm代の
女性におすすめのザックについてご紹介します。
小柄な女性におすすめの登山リュック
登山リュックは、どんな高さの山に登るのか、
日帰りか山小屋泊がテント泊か、という目的に
合わせて、まずは「容量(大きさ、リットル)」を
どうするか決めなくてはなりませんよね。
小柄な女性でも男性でも、これは同じです。
登山リュック(ザックと呼ぶのが一般的)
のスタイル別の容量の目安を紹介します。
15L 近所の山にピクニック
20L〜25L 日帰りハイク・小屋泊
37L〜45L 夏のテント1~3泊・小屋泊縦走
60L〜65L 秋冬のテント泊・荷物が多い時
75L〜 積雪期テント泊
日帰り登山にみんなが使っているリュックサイズは?
登山目的別のザック容量をご紹介しましたが、
上記はあくまでも目安になります。
登山リュックのベストサイズというのは、
人それぞれ違うものだからです。例として、
「日帰り登山」する場合、どのくらいの
大きさのリュックを持って行きますか?
という質問に寄せられた答えを見てみましょう。
A:28Lザック
Q:ザックの中身は?
A:・防寒着
・弁当
・水
・温泉用のお風呂セット
Q:なぜ28Lを選んだのですか?
A:下山後の温泉を楽しむため、
お風呂セット必須なので28Lは必要!
A:15Lザック
Q:ザックの中身は?
A:・地図
・水2L
・アルファ米とクッカー*
・上下肌着と靴下
・フリース
・ウインドブレーカー
・レインジャケット&パンツ、
・ツェルト*
Q:なぜ15Lを選んだのですか?
A:日帰りなら、15Lで十分。
上記のもの全部詰められます!
*アルファ米とは一度炊いたご飯を乾燥させた
お湯か水を注ぐだけで食べられるお米です。
*ツェルトとは、登山中、緊急避難的に
野宿(ビバーク)するための不時泊テント
(ビバークテント)です。
A:30~35Lザック
Q:ザックの中身は?
A:・雨具
・エマージェンシーキット
・インナーダウン
・フリース
・行動食*
・水(ハイドレーション)*
・お風呂セット
・着替え(シャツとインナー上下、靴下)
Q:なぜ30Lを選んだのですか?
A:30Lあれば、晩秋の登山で暑くなって
次々服を脱いでも全部ザックに入るし、
山ご飯用の道具やカメラを持って行きたい
と思った時にも安心な大きさだから
*ハイドレーションとは、ザックを
降ろさなくても水が飲める給水システム
(チューブ付きソフトボトル)です。
登山では容量2Lのものが一般的です。
*行動食とは高カロリーの携帯食です。
登山は体力を消耗するのでこまめに
エネルギーを補給する必要があります。
メインの食事以外に、カロリーメイトや
甘いお菓子、ナッツ、ドライフルーツなど
自分が食べたいと思うものを携帯食として
持っていきます。
女性に人気の行動食には、ドライフルーツや
グラノーラ、ちょっと重くなりますが
喉を通りやすいゼリー飲料などがあります。
このように日帰りの登山に限定しても
リュックの容量は人様々です。
荷物の軽量化は必須ですが、女性は、下山後の
お風呂セットだけでなく、スキンケアセットや
コンパクトなメイクグッズも持って行きたい
という人も多いですよね。
リュックの容量は、自分が登山に何を持って行くか、
をよく考えて選ぶようにしましょう。
登山リュックの選び方 女性用は専門店で
登山リュックの容量は、その人の
持ち物によって必要なサイズが異なりますが、
サイズと同じくらい大切なのがフィット感です。
軽いだけのリュックより、少々重くても自分の体型に
あったリュックの方が疲れないからです。
登山ザック選びのポイントは背面長!
フィットするリュックを見つけるためのポイントになるのが
首の後ろにある骨のでっぱりから腰骨までの長さ
「背面長(トルソー)」です。
きちんと測定して自分の背面長を確認しましょう。
登山用ザックのサイズ(XS、S、M、L)
は、背面長が何cmかで決まっています。
ノースフェイスでは、Sサイズは背面長39~47cm、
Mサイズが43~51cm、Lサイズだと48~56cmです。
その他もブランドでも大体同じです。
このサイズが合っていると、ショルダーベルトが
肩をしっかり覆い、リュックと背中の間に
隙間ができないよう調節することができます。
フィット感は、背負ってみなければ
わかりません。ですから、通販はNGです。
実際にショップに行って計測してもらい、
自分に合ったものを探してもらいましょう。
さかいや、好日山荘など山の専門店ならば、
背面長を調節してから重りを入れた状態で
試着させてもらうことも可能ですし、何より
「レディースサイズ」が豊富です。
同じXSサイズでも、女性用はより女性の
体にフィットする様にできているので、
特に小柄な方は、ウィメンズモデルから
選ぶことをおすすめします。
小柄な女性が選んでいる登山ザックブランド
身長150cm代の女性に人気がある
登山用バックパックをご紹介します。
・オスプレー(OSPREY) ストラトス
・ミレー(MILLET)Sサイズ
迷った時は、オスプレーとミレーを
チェックしてみてください。
また、ブランドにこだわらずにプロの
「おすすめ」を紹介してもらうことも大切です。
ヤマノススメあおいちゃんザックのブランドは?
小柄な女性の登山といえば「ヤマノススメ」の
山ガールを思い浮かべる方も多いのでは?
小柄な登山初心者、あおいちゃんが最初に
選んだあのリュックは、どこのものだったのでしょうか?
高尾山、三つ峠、富士登山にも背負っていましたよね。
あおいちゃんが一目惚れしたリュックは、
チャムス(CHUMS) Zion Pack Sweat Nylon
(ヘザーイエロー・ターコイズ、2012年モデル)です。
チャムスはリバーガイドが制作したメガネストラップから
生まれたブランドで、鳥のマスコットにはBoobyBird
(ブービーバード)という名前がついています。
2012年モデルということで、もう入手できないかと
思いきや「ヤマノススメ×CHUMS あおいモデル」
として飯能市の2016ふるさと納税品になっていました。
(ちなみに、2018年7月からのヤマノススメ第3期
(サードシーズン)飯能市ふるさと納税の第3弾は
「ヤマノススメ×MEIオリジナルフラップバッグ」です。)
チャムス(CHUMS)のリュックは日帰り用で、
本格的な登山ザックではありません。
サードシーズンコミック第71話では、登山の楽しさに
目覚めたあおいちゃんが本格登山のため新ザックを購入!
新しく購入したザックは、
ノースフェイス(THE NORTH FACE)
ウィメンズモデル テルス(TELLUS)30 です。
日帰りから山小屋泊まで対応する定番パックです。
女性の背面長に合わせ、M/39-47cm、L/42-50cm
の2サイズから選択ができます。
容量は、M/28L、L/30Lです。
まとめ
登山リュックの選び方は、目的別に
詰める容量を考えるのが基本です。
また、「日帰り登山」でも
人によって詰めるものには差があります。
本格的は登山になるほど、リュック
(ザック、バックパック)の
フィット感が大切になります。
背面長を測定してきちんと試着し、
自分の体型に合ったものを選びましょう。
小柄な女性に人気のブランドは、
オスプレーとミレーです。
番外編として、ヤマノススメの主人公
あおいちゃんのザックも紹介しました。
合わせて参考にしてくださいね。