夏だけでなく秋冬もファミリーでキャンプしたい!
シーズンオフはキャンプサイトの予約も取りやすく、寒くなってくれば嫌な虫もいなくなります。
暖かい焚き火や料理、くっきりと美しい星空も、寒い季節のキャンプならではの楽しみです。
夜の冷え込みが心配でファミリーには敷居が高かった秋冬〜初春のキャンプですが、最近ホットカーペットや電気毛布が使えるオートキャンプや電源付きサイトで寒い季節のキャンプを楽しむ人が増えています。
キャンプでホットカーペット、電気毛布を上手に利用する方法について紹介します。
キャンプでホットカーペットや電気毛布を使いたい!
本格的な秋冬キャンプ用の装備を家族分揃えるのは大変です。
それに、ファミリーキャンプで薪ストーブや石油ストーブなど火を扱うものを使用するのはちょっと心配ですよね。
寒くて寝られないのは本当に悲惨ですから、初めての秋冬キャンプ、子連れキャンプ、なら邪道と言われようと、電源サイトを借りて家電を持ち込むのがやっぱり安心だと思います。
キャンプの電源サイトの容量ってどのくらい?
初めてのAC付サイト。ホームページに「1サイト10A」って書いてあったけど、うちのホットカーペットって何A??
10A、とアンペアで表記されていると「それって何ワット?」とちょっとわかりにくいですよね。
電源サイトは10A〜15Aまで使用できることが多いです。
A(アンペア)×V(ボルト)=W(ワット)で、日本の場合は通常100Vですから、
10Aなら1000W、15Aなら1500W
まで大丈夫、ということになります。
・2畳用ホットカーペットは500W
・シングル(140×80cm)電気毛布は55W
程度の消費電力なので、他の家電を持ち込まないなら、まず問題ないでしょう。
もちろん、事前にキャンプ場に使える電気容量を確認して、くれぐれもブレーカーが落ちた!なんてことにならないようにして下さいね。
夜中にブレーカーが落ちるととても悲惨なので、もしもの時はどうすれば良いかも確認しておきましょう。
ホットカーペットと電気毛布、どっちがおすすめ?
ホットカーペットと電気毛布、キャンプで使うならどちらがおすすめなのでしょうか?
消費電力が少なく持ち運びが楽なのは電気毛布!
キャンプに持って行きやすいのは電気毛布です。
ホットカーペットより消費する電力が少ないし、軽くてコンパクトだからです。
キャンプには、掛毛布・敷毛布兼用で使えて洗えるタイプの電気毛布が便利です。
電気毛布ならコットにも使えますね。
お座敷スタイルを楽しむならホットカーペット
ホットカーペットを敷くとテント内はポカポカ。
カーペットだけあって重くかさばるのが難点ですが、キャンプサイトによってはレンタルカーペットもあるので、購入・持参する前に確認してみましょう。
持参する場合、ホットカーペットの大きさは結露しないようテントより一回り小さめ、2畳程度の大きさにするのがおすすめ。
また、ホットカーペットの耐荷重は、1cm平方あたり2kgが目安とされているので、ホットカーペットをワンポールテントに設置する場合は注意してください。あて板を置かないと壊れてしまう可能性があります。
また、ホットカーペットは取扱説明書にあるように就寝用暖房具ではありません。
自動タイマーで電源が切れるから夜中寒くて困る、ということではなくて、ホットカーペットの上で寝ると、低温やけどを起こす危険があるのです。
ホットカーペットと冬用シュラフを組み合わせれば、冬に熱中症になる恐れも!
ホットカーペットの上に直接寝袋をおく人もいますが、おすすめはできません。体温調節機能が未熟な子供は特に危険なので十分注意して下さいね。
電源をとる延長コードは必需品!
電源付きのフリーサイトの場合、延長コードも必要です。
キャンプでは持ち運びやすいドラム式ケーブルが便利ですが、コンパクトな自分でまとめるタイプもあります。
長さは10mあれば十分です。
どちらにしても「屋外用(防滴)」にすること。
雨で濡れて感電したら大変です。特に接合部分は水濡れしないように注意しましょう。
コードは目立つ色にしたほうが、夜トイレに行く時に引っ掛ける心配が少ないです。
キャンプでホットカーペット敷き方の順番は?
ホットカーペットでぬくぬくお座敷キャンプ。
皆さん、何をどんな順番で敷いているのでしょう?
秋冬キャンプの寒さ対策では、地面からの冷えをブロックすることがとても重要になります。
なので、グランドシート(ブルーシート)を敷く前に新聞紙と段ボールを敷く、という声もありました。
多かったのは、
グランドシートとインナーシートの間に銀マット(アルミマット)を敷き、その上にホットカーペット
という方法です。
銀マットには、下からの冷え込みを防ぐほかにホットカーペットの配線を保護したり、結露を防ぐ、という目的があります。
銀マットの銀面は下にして敷く人が多いですが、上にホットカーペットなど色々重ねる場合は銀面が上でも下でも大差ないようです。
かさばりますが、折りたたみ式の銀マットもあるので探してみて下さいね。
また、銀マットの代わりにお風呂の蓋を持って行く!という人もいました。
全てのアイデアを取り入れてまとめると、テント内にホットカーペットを敷く時の順番はこんな感じです!
ホットカーペットカバー
ホットカーペット
インナーシート
銀マット(アルミマット)
テント
グランドシート(ブルーシート)
段ボール
新聞紙
地面
家にあるものを活用して工夫してみて下さい。
秋冬キャンプのテント内の寒さ対策は結露に注意
秋冬や春など夜冷える季節のキャンプではテント内にどうしても結露が発生します。
電気を使った暖房は、石油やカセットガスストーブよりも結露しない、と言いますがホットカーペットでもテント内を暖めれば、結露はすごいです。
インナーから流れてくる結露で濡れないよう、ホットカーペットはテントより小さめサイズにし、寝る前は寒くても空気を入れ替えて換気しましょう。
夏キャンプでも活躍したコードレスの扇風機・サーキュレーターは冬にも有効です。
しかし、頑張って換気しても結露はします…。
なので、結露を拭き取る準備も必要です。
拭き取りには、吸水性が高いマイクロファイバーが使いやすくておすすめです。
びしょびしょの結露には、100均でも買える「結露取りワイパー」も手が冷たくならず便利。
最近は「結露テープ」なんていうのもあるのでテントに貼ってみてもいいかもしれませんね。
グラウンドシートは地面からの冷気を防ぐだけでなく、水蒸気もブロックしてくれますから寒さ対策だけでなく結露対策にも欠かせません。
また、見栄えは悪くなるかもしれませんが、テントにシートをかぶせるのも、結露防止にとても効果的。
手持ちのタープが使えることもあります。
インナーテントとフライシートの間にシートをもう一枚かぶせるだけでも違います。
ちなみに、冬キャンプテントの防寒・結露対策の究極の方法は、雪中キャンプ用のゴアテックスやコットン、ポリコットンのテントへの買い替えだそうです!
濡れたテントを乾かすには時間が必要
テントを乾かす時間も考えて、撤収は早めに。
完全に乾かなかった時のためのビニール袋を用意しておいたり、レイトチェックアウトにして時間に余裕を持たせることも考えましょう。
濡れたままだとテントにカビが生えたりしますし、臭くなってしまいますから帰ってから広げてしっかり乾かして下さい。
防水スプレーもかけておきましょう。
マルチハンモック はテント干しにも使えます。
まとめ
秋冬のファミリーキャンプを快適にしてくれる、ホットカーペットや電気毛布。
どちらか選ぶのであれば、軽量で消費電力も少ない電気毛布をおすすめします。
お座敷スタイルを楽しみたいなら、ホットカーペットもおすすめです。
ホットカーペットはレンタルできることもあるので、サイトで確認してみて下さい。
ホットカーペットを敷く順番は
ホットカーペットカバー
ホットカーペット
インナーシート
銀マット(アルミマット)
テント
グランドシート(ブルーシート)
段ボール
新聞紙
地面
のようにすると防寒対策、結露対策になります。
グランドシート(ブルーシート)やホットカーペットはテントより小さめにしましょう。
暖かい寝床でぐっすり眠れれば、寒い季節のキャンプも快適です。
焚き火でマシュマロを焼いたり、松ぼっくりやどんぐりを拾ったり、たくさん着込んでいっぱい遊んで、楽しい1日を過ごして下さいね。