梅雨時に咲く身近な花、ドクダミ。
ドクダミの独特の匂いが苦手、という人は多いと思います。
ドクダミはなかなか除去できない雑草として、
「どくだみテロ」という言葉ができるほど嫌われていますが、
どくだみ独特の匂い物質「デカノイル‐アセトアルデヒド」には
細菌やウイルスの活動を抑える力があると言われており、
日本では古くから万能薬として重宝されてきました。
ドクダミの効能は白い花の咲く梅雨の頃が
もっとも高いと言われています。
今年は庭のドクダミを有効利用してみませんか?
どくだみの利用方法おすすめの使い方2つ
ドクダミには色々な使い道がありますが、
代表的なものはドクダミのお茶と化粧水です。
市販のドクダミ健康茶、ドクダミ化粧水も
根強い人気がありますね。
ドクダミ茶とドクダミ化粧水は、
庭に自生しているドクダミで手作りできます。
フレッシュな無農薬のドクダミを利用して、
ドクダミ茶とドクダミ化粧水を作る方法をご紹介します。
どくだみ茶の作り方と飲み方
ドクダミは生では臭くてまずいので、
乾燥させて煎じたものをお茶にします。
どくだみ茶の作り方
ドクダミ茶に使用するのは、ドクダミの地上部分
(花・葉・茎)です。根っこは使いません。
ドクダミを刈り取ったらよく洗い、風通しの良い
日陰に吊るしてよく乾燥させます。
パリパリに乾くまで乾燥させるのですが、
梅雨の時期ですのであまり時間がかかると
カビてしまうことがありますから、
細かくしたあとフライパンで焦がさないよう
軽く炒っておくと良いでしょう。
これでドクダミ茶は完成です!
缶や瓶に入れ、乾燥剤と一緒に密閉保存してください。
どくだみ茶の飲み方
乾燥したドクダミ約10gを、
水約600mlに入れて弱火でゆっくり煮出し
(水の量が半分くらいになるまで煮詰めます)
これを濾して飲みます。
慣れないとちょっと飲みにくいのですが、
ほうじ茶など他のお茶とブレンドしたり、
シナモンなど好みのスパイスを加えることで
飲みやすくなります。
どくだみエキスと化粧水の作り方
ドクダミ化粧水を作るには、まず
どくだみチンキと呼ばれるエキスを作ります。
どくだみチンキの作り方
よく洗って乾かしたドクダミを、アルコール度数の高い
(35度以上)のウォッカまたはホワイトリカーに漬け込みます。
ドクダミとアルコールの割合は大体
ドクダミ1に対してアルコール5~7にして下さい。
乾燥させた(ドライハーブ)ドクダミを使う場合は、
ドクダミ1に対してアルコール10が適当です。
ドクダミがアルコールに浸るようにして
密閉容器に保存し、時々振って下さい。
1か月~3か月で「どくだみチンキ」が完成です!
化粧水は、このどくだみチンキ(エキス)を
精製水で5~10%に薄めて作ります。
どくだみ化粧水100ml作る場合は、
どくだみエキス5ml+精製水95mlまたは
どくだみエキス10ml+精製水90mlになります。
化粧水の保湿力を高めたい場合は、グリセリンか
お好きな植物オイルを少々加えて下さい。
どくだみチンキは、ドクダミの花だけ、葉だけに
分けて作るやり方もありますので、
ドクダミがたくさんある場合はぜひ2種類の
化粧水作りにチャレンジしてみて下さい。
まとめ
ドクダミは、別名じゅうやく(十薬・重薬)といい
昔から薬草として親しまれてきた草花です。
珍しい八重咲きのドクダミ
今日ご紹介したお茶と化粧水以外にも、
お風呂に入れたり食べる(!)という
利用法など様々な活用法がありますので、
もしお庭に生えていたら、ぜひ有効利用して下さいね。