毎年お歳暮を送って下さる方から、
喪中のはずなのに例年通りお歳暮が届いた!
喪中にも関わらずお歳暮を頂いてしまって、
すぐにお礼状を書かなくては、と焦るけれど
いつもお礼状の冒頭の挨拶に書いている、
「益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。」
「皆様いかがお過ごしですか?」
という文章は、喪中の方にふさわしくないような…
お歳暮のお礼状とはいえ、喪中の方へのお手紙は
どんな風に書けば良いのか悩みますね。
具体的な書き方の例文をご紹介しますので
参考になさってください。
喪中の方からお歳暮を頂いた!お礼状はどうする?
喪中であるはずの方からいつもと変わらず
お歳暮をいただくと、例年以上に恐縮してしまいます。
受け取りました、のご報告を兼ねて
すぐにお礼のお手紙を差し上げたいところですが、
季節の挨拶に続けて
「ますますご清栄のこととお喜び申し上げます」
と書いて、文末は
「幸多き新年を迎えられますようお祈りいたします」
と結ぶいつもの書き方では、
「お喜び」「幸多き」という言葉が
不謹慎ではないかと気になりますし
喪中なのだから、お悔やみの言葉を入れるべきか、
それもかえって失礼なのだろうか、と迷います。
そんな時に役立つ、喪中の方へのお礼状の例文を
紹介したいと思います。
お歳暮のお礼状、先方が喪中の場合の例文
お歳暮は一年の感謝を伝えるものなので
喪中に避けるべき「お祝い事」ではない、
ということで先方は連年通りにお歳暮を贈って
下さっています。
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ですから、受け取った側もお歳暮のお礼状は
基本的に「ありがとうございました」と
伝えるだけで十分で、特にお悔やみの言葉
を書き添える必要はありません。
ですが、相手が喪中とわかっているのに冒頭に
「ますますご清祥のこととお慶び申し上げます」
と書くのは失礼にあたりますし、
「いかがお過ごしでしょうか」
という安否の気づかいもやや微妙。
また、結びに
「皆様で良いお年をお迎えください」
と書くのも、そぐわない感じがしますね。
喪中の方からお歳暮を頂いた場合は、
シンプルにお礼の言葉だけ述べるか、
先方との関係によってはお悔やみの言葉を
添えたお礼状にすると良いでしょう。
では、喪中の方へのお歳暮のお礼状の文例を
3例紹介したいと思います。
喪中の方から頂いたお歳暮に対するお礼状の例文
・シンプルにお礼を述べる書き方
先日はお心のこもったお品を頂き、本当にありがとうございました。
いつもながら細やかなお心づかいに恐縮するばかりです。
寒さはまだまだ続くようです。皆様どうぞご自愛ください。
略儀ながら書中にてお礼申し上げます。ありがとうございました。敬具
・年末年始の挨拶に相当する言葉を含めた書き方
この度は、佳きお品をお送り戴きましてまことにありがとうございます。
いつもながらのお心づくしに際してまして深く謝辞を申し上げます。
向寒の折、皆様におかれましては御自愛召され
明年が佳き年、充実した年でありますようお祈り申し上げます。敬具
・お礼状にお悔やみの言葉を含めた書き方
まことに結構な品をお送りくださいまして、厚く御礼申し上げます。
○○様がご逝去されまして、ご家族の皆様にはお寂しい日々にもかかわらず
いつも変わらぬお心づくし、恐縮に存じております。
寒さ厳しき折、どうぞ皆様ご自愛されましてお過ごし下さい。
略儀ながら、書中にてお礼申し上げます。敬具
喪中のお歳暮のお礼状の書き方は言葉に注意して
お歳暮のお礼状にお悔やみの言葉を入れる必要は
ありませんが、喪中の方への気遣いとして、
喜ぶ、これからくる新年を祝う、
といった表現は避けるようにしましょう。
いかがおすごしでしょうか
お変わりなくお過ごしでしょうか
と冒頭で安否を尋ねるのは礼状の定型ですが、
この言葉も喪中の方にはそぐわないと
感じられる時は、上記の言葉に変えて
「月日が経っても、お寂しいとは存じますが」
というお悔やみの言葉を添えても良いと思います。
まとめ
お歳暮のやり取りは、喪中とは関係なく
この1年の感謝を伝えるものなので
四十九日を過ぎている場合は例年通りに
行なうべき、とされています。
お礼状も頂いたお歳暮に対して
「ありがとうございました」
と感謝の気落ちを伝えれば良いのですが、
先方が喪中であることを考慮して、
喜ぶ、祝う、といった表現は控えましょう。