洗濯物の乾かない梅雨、白いタオルの
特によく手を拭く部分がピンク色に変色して
洗濯しても取れず、困ることがあります。
ピンク色になる原因は「赤カビ」です。
タオルの赤カビの取り方を紹介します。
タオルの赤カビの落とし方
タオルの赤カビの原因は、ロドルトラという酵母菌です。
人体への影響はないものですが、嫌なものですよね。
色落ちの心配のないまっ白なタオルなら、塩素系漂白剤で
簡単に赤カビを落とすことができますが、
塩素系漂白剤はタオル地を痛めてしまいます。
赤カビなら、ツンと鼻にくる塩素系の漂白剤ではなく
酸素系漂白剤のつけ置きでも大抵綺麗になります。
酸素系漂白剤は、粉末のものがおすすめです。
タオルが赤カビでピンクに変色してしまったら、
まずは、容器に記載されている濃度と時間の通りに
つけ置き漂白してみましょう。
タオルの落ちない赤カビは煮洗いが効果的
タオルの赤カビがつけ置きで取れない場合は、煮洗いします。
キッチンふきんを、お湯で煮て「煮沸消毒」しますが、
タオルの煮洗いではこの煮沸消毒に洗剤を加えて、赤カビの
汚れをすっきり落とします。
煮洗いに必要なもの
煮洗いするには、鍋と煮たタオルを取り出す菜箸が必要です。
たっぷりお湯を含んだタオルは重いので、菜箸の代わりに
しっかり掴めるトングを使うのもおすすめです。
(写真のお湯はかなりグラグラ沸いていますが、
こんなに沸かす必要はなく弱火で煮ます。)
鍋は、アルミ製だと洗剤のアルカリで変色・腐食することがあるので
鉄、アルミ以外の鍋を使用して下さい。
ステンレスやホーローが良いとされていますが、アルミでも
フッ素樹脂コートしてあれば大丈夫です。
煮洗いできる素材は綿と麻
シルクや化繊の布は、痛むので煮洗いできません。
煮洗いに適した素材は綿(コットン)と麻(リネン)
になります。タオルはほとんどが綿100%ですが、
煮洗いする前にタグを確認して下さいね。
煮洗いを酸素系漂白剤や重曹のみで簡単に
煮洗いは「粉石けん」を使う方法が一般的です。
粉石けんに重曹や酸素系漂白剤をプラスするという
やり方ですが、タオルの煮洗いの為だけに
粉石けんを購入するのはちょっと勿体無いですよね。
タオルの赤カビ程度なら、粉石けんなしで
酸素系漂白剤や重曹のみでも大丈夫です。
洗濯槽やキッチンのお掃除に幅広く使える
・酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)
を使って、タオルを煮洗いしてみましょう。
(粉石けんをお持ちの方は一緒に入れてもいいですし、
逆に粉石けんのみでもOKです。)
粉石けんを使うとぬめりが残りすすぎが大変ですが、
酸素系漂白剤や重曹だけならすすぎも楽ですよ。
濃度はお湯1リットルに粉末小さじ2〜大さじ1です。
煮洗い、といってもグラグラ沸騰させる必要はありません。
40〜50度くらいの弱火でコトコト煮て下さい。
煮る時間も、長時間煮る必要はなく10分程度でOKです。
終わったらよくすすいで、すぐ干しましょう。
これで赤カビと嫌な匂いが綺麗に取れるはずです。
まとめ
お気に入りのタオルの赤カビがつけ置き漂白で
取れない時は、あきらめる前に煮洗いしてみましょう。
いつも手を拭く部分が変色することでわかるように、
タオルがピンク色になる一番の原因は湿気です。
すぐに洗えない場合は、洗濯カゴに丸めて放り込むより
広げて乾かしておくか、バケツにつけ置きして
空気を遮断した方がカビの発生を防ぐことができますよ!