冬のビタミン補給に美味しく手頃なみかん。
手で簡単に皮をむけるみかんは子供にも
食べやすく、みかんのシーズンになると
お得な箱買いで常備しておくのですが、
暖房の効いた今の家、特にマンンションには
昔の家のような「寒い場所」がなく
どうしてもみかんが痛みがち。
みかん箱の底に手を伸ばしたら
ぐちゃりとしたカビだらけのみかんに
触ってしまい、おぇぇ…!
という経験をしたことはありませんか?
今年こそ、みかんをカビさせないで最後まで食べたい!
箱買いしたみかんをカビから守る方法を紹介します。
みかんがカビる原因は?
みかんは皮に傷がついたところにカビの胞子が
付着することでカビます。
みかんの皮はカビがつきにくくなっていますが、
傷があるとそこからの水分で主に緑カビが
繁殖してしまうのです。
ミカンにはプロリンというコラーゲンの
構成成分になる「お肌に嬉しいアミノ酸」が
含まれているのですが、このプロリンという
成分はカビの発芽を促進してしまうんですって!
冬は気温も低く、部屋も乾燥しているのに
みかんがカビてしまうのは、みかんの皮に
プロリンが多く含まれているからなんですね。
最近は冬でも部屋の中は暖かく、加湿器で
湿度も適度に保たれていますから、
カビにとってはますます繁殖しやすい
環境と言えるのですーー。
みかんを箱買いしたらカビ対策を
暖かい部屋で食べるひんやりしたミカンは
美味しいですよね。手で簡単に皮がむける
みかんは子供にも食べやすく、冬になると
ミカンを箱買いする方も多いと思います。
箱買いしたミカンを最後まで
カビさせない方法をご紹介します。
1:みかんを箱から全部出して選別!
手でむけるほど柔らかいみかんの皮は
傷つきやすく、つぶれて傷んだ部分からは
カビが発生しやすいです。
カビが生えるとみかんを過熟・腐敗
させるエチレンが出やすくなり、近くの
みかんが傷みやすくなりますし、
カビの胞子が他のみかんに飛ぶことも!
痛んでカビたみかんがあれば取り除き、
食べられそうなつぶれたみかんはすぐ
食べてしまいましょう。
2:みかん箱の側面に穴をあけ、新聞紙をしく
カビは湿気を好みます。風通しをよくするために
みかんの箱に穴を開け、湿気とりに新聞紙を
敷きましょう。新聞をくしゃくしゃにして
みかん同士が密着しないようにすると良いです。
乾燥しすぎてもみかんの皮がかたくなって
しまいますが、カビ予防には通気が大切です。
3:固いミカンから下向きに並べる
みかんは下に固いもの、上に柔らかいものが
くるように箱に入れていきます。
やわらくなっているミカンを上にして
取り出しやすくし、先に食べるためです。
みかんは固いヘタを下にした逆さ向きに
並べる方が傷みにくいです。
箱の底に一通り並べたら、次のミカンを
重ねる前にも新聞紙を敷きます。
新聞ーみかんー新聞ーみかん
と交互に重ねていってください。
箱に入れる前にみかんが湿っていたら、
拭いてから箱に入れましょう。
消毒用のエタノールがあれば、エタノールで
ミカンを拭いてもいいですね。
4:暗くて涼しい場所で保管
みかん箱は暖かい部屋ではなく、廊下など
暗くて寒い場所に置きましょう。
箱のフタは開けておいてください。
箱買いではなく袋で買ったみかんも、
ネットやカゴ、ザルなど風通しの良いもの
に入れ替えるとカビ防止になります。
冬のみかんは3か月持つ、という話も
聞いたことがありますが、常温保存での
日持ちは3週間くらいが普通です。
傷んだもの、カビたものがないか
時々チェックしながら早めに
食べきるようにしましょう!
みかんの保存に冷凍・冷蔵庫は効果ある?
箱買いしたみかんが全部冷蔵庫に入るか?!は別にして
みかんをカビずに長持ちさせるためには、本当は
冷蔵庫に入れて冷やした方がよいのでしょうか?
みかんの生産者の方によると、冷蔵・冷凍すると
みかんの甘みが消えてしまい、酸っぱくなってしまうし
冷蔵庫内は乾燥しがちなので水々しさも損なうため、
冷蔵庫保存はおすすめしないそうです。
夏場はみかんが傷みやすいので乾燥しないように新聞紙に
くるんでからビニール袋に入れ野菜室に入れる必要が
ありますが、冬は寒い廊下などで常温保存しましょう。
大量のみかんをいただいた、など食べきれそうになく
みかんを冷凍したいときは、みかんを凍らせた後、
冷水をくぐらせて表面に氷の膜をはるようにすると
パサパサにならず、お店で売っているような仕上がり
になるそうですよ!
冷凍みかん作りは、この「二度冷凍」がポイント!
また、冷凍するみかんは、皮がしっかりした
甘いものを選ぶのもコツです。
丸ごとが面倒なときは、皮をむいて一房ずつ分け、
冷凍できるジップロックなどの袋に入れて凍らせる
のも、皮をむかずに食べられて手軽です。
冷凍したみかんの保存期間は1~2ヵ月です。
まとめ
箱買いしたみかんは、買ってきたらまず
箱から全て出し、傷んでいるもの、カビている
ものを取り除きましょう。
みかんのダンボール箱に新聞紙を敷き、
固いみかんからヘタを下にして並べ、
重ねる前にまた新聞紙を挟むようにします。
通気をよくするために、みかんの箱の
側面に穴をあけ、フタも開けておきましょう。
冷蔵庫に入れると甘さとジューシーさが
落ちるので、冬場は涼しい場所での常温保存
がおすすめです。
食べきれず冷凍みかんにしたいときは、
凍らせた後冷水にくぐらせる「二度冷凍」で
お店で売っている冷凍みかんのような、
氷の膜が張った仕上がりになりますよ。