みかんが知らぬ間に腐ってカビていた…
よくあることですが、
捨てるつもりだったカビたみかんを赤ちゃんや子供が触っていた!もしかしたら食べちゃったかも。
なんて場面に遭遇したら焦りますよね。
キャーやめて!とはたき落としたらカビの粉が舞ってゴホゴホ、なんて最悪です。
今のところ何も症状はでていないけれど、みかんのカビって食べたらどうなるの?
すぐに病院に行くべきでしょうか?
みかんのカビの毒性についてお伝えします。
みかんのカビは体に害?
箱買いした底の方のみかんがカビていた!
というのはよくあることですよね。
カビたみかんはもちろん捨てますが、
一つ二つカビたみかんが入っていたせいで痛んでいないミカンにカビの青い粉(胞子)がついている、という場合、つまり
今カビが生えていないみかん
は、綺麗に拭けば食べても大丈夫と言います。
では、もし食べてはいけない「カビたみかん」を知らずにうっかり食べてしまったら、どうなってしまうのでしょうか?
・柔らかいを通り越してドロドロのみかん
・白、緑、青のカビで覆われたみかん
・毛が生えたようになっているみかん
など、いかにも有害そうですが、赤ちゃんや子供が知らないうちに食べていたり、大人がついつい口に入れてしまった!という事例は結構あるそうです。
また、カビてるから捨てなくちゃ!と持ち上げたらブワッとカビの粒子が舞って吸い込んでしまった、というケースも。
みかんのカビの体への影響、気になります。
みかんのカビには毒がある?
みかんやレモンなどの柑橘類にはえるカビは、主に青かび(ペニシリウム・Penicillium)です。
青かびの胞子は空気中に飛散しているので、すぐにみかん、パン、お餅などに青かびが生えてしまうんですね。
カビには「カビ毒」という人体に影響する有毒な化学物質を産生するものがありますが、ミカンに生える青カビは、カビ毒を産生しないものがほとんどなので、みかんのカビで食中毒になることは滅多にありません。
食べても平気な人がほとんどです。
ただ、青かびに混ざって毒性の強いカビがみかんに繁殖することもあります。
カビがカビ毒を持っているかどうかは見た目ではわかりませんし、味も落ちていますから、カビが生えたみかんは食べてはいけないのです。
みかんのカビを食べたら食中毒になる?
上記のように、みかんの青カビは健康な人には害を及ぼさないことがほとんどです。
カビて腐りかけたミカンを食べてしまうとお腹が痛くなったり下痢、嘔吐することがあるかもしれませんが、重篤な食中毒になることはまれです。
みかんの青カビ(ペニシリウム・Penicillium)の仲間が、抗生物質のペニシリンやブルーチーズの発酵に利用されているように、他に有毒なカビが発生してなければ、手についた青カビを少々食べてしまっても問題ないことがほとんどです。
子供がなめてしまった!食べてしまった!
という時点で対処できることは特になく、病院で相談しても
お腹を下したり吐いたりしていなければそのまま様子をみて下さい
ということになりますので、落ち着いてしばらく様子をみて下さいね。
発熱、腹痛、嘔吐、下痢などの症状があれば、すぐに病院を受診して下さい。
みかんのカビを吸い込んだら肺炎になる?
カビたみかんを片付けようとしたら、ブワッと胞子が舞って吸い込んでしまった、ということもありますよね。
うわ、カビを吸っちゃった!
カビが原因の肺真菌症が最近増えている、ってテレビで言っていたし、どうしよう?!!
と焦ってしまいますが、どうなのでしょう?
みかんに生えたカビを吸い込んでしまった場合も、健康な人なら特に害はありません。
エアコンフィルターにカビ除去機能があるように、カビは空中に漂っているものです。
高濃度のカビを持続的に吸い込んでいる、という場合はアレルギーなどの症状が出ることもありますが、一時的にみかんのカビを吸ったくらいでは特に影響はありません。
咳が続く、などの症状がなければ病院に行かずに様子をみて良いでしょう。
もちろん、カビを吸い込むのはよくないことですから、カビたみかんを捨てるときはビニール袋に密閉してカビの胞子を吸い込まないように注意して下さいね。
片付けた後は、特に消毒などしなくても、いつもと同じように掃除すれば大丈夫ですが気になる場合いはエタノールで食毒しても良いでしょう。
まとめ
痛んだみかんは他のみかんのためにも早めに処分し、食べないようにするべきですが、間違って食べてしまっても食中毒など深刻な健康被害が生じることは滅多にありません。
妊婦さん、赤ちゃん、子供などが誤って口にしてしまった場合も、それで病気になることは滅多にないので、カビのついた手や口を綺麗に洗って様子をみて下さい。
みかんの青カビの胞子を吸い込んでしまった場合も、特に問題ありません。
発熱、下痢嘔吐、咳などの症状が続く場合は、内科・小児科を受診しましょう。