おせち料理を全部手作りする余裕はないけれど、
お正月に何か手間暇かけて一品作ってみたい!
そんな時におすすめなのが「黒豆」です。
おせち料理の中でも、
黒豆・数の子・田作り
は「三つ肴(みつざかな)」「祝い肴三種」
といわれ、これだけは必要!とされる
お正月のお膳に欠かせないものだからです。
黒豆を戻すのも煮るのも時間がかかりますが、
手作りならば市販品よりも甘味を抑えて
好みの味に調節することも可能です。
黒豆にはたくさんのレシピがありますが、
基本的に1日で完成する料理ではありません。
こちらではお正月に間に合わせるための
「スケジュール」についてお伝えします。
おせちの黒豆はいつから作る?
おせち料理の黒豆は、黒豆と砂糖、
そしてほんの少しの塩と醤油、重曹(じゅうそう)
の材料5つで作ることができます。
(重曹不要のレシピもあります)
砂糖、塩、醤油は家庭にあるので、あとは
黒豆と重曹(お掃除用に常備している
方も多いですよね!)を買ってくれば
作れますから、初めての手作りおせちに
おすすめです。
ただ、黒豆は特に難しい工程もなく
煮るだけで作れるのですが、出来るまでに
時間がかかるんです。
圧力鍋や電子レンジ、炊飯器を使う
時短レシピもあるのですが、おせちの黒豆は
出来上がるまでに時間がかかります。
きょうの料理の土井勝さんや栗原はるみさん
といったふっくら美味しい黒豆レシピは、
・コトコト煮るのに1日
・冷ますのに1日
と2〜3日かけて仕上げるのが普通です。
大晦日に仕上げるには、29日には
黒豆作りに取り掛かりたいところ!
ゆっくり時間をかけて黒豆を煮る、
この丁寧に手間をかける感じが
お正月らしい特別感があるんです。
何かと忙しい年末ですが、黒豆の
様子はどうかな〜と鍋をのぞく度、
優しい甘い香りにふと和みますよ。
おせちの黒豆はいつから準備すればいい?
甘く煮たお正月のおせちの黒豆は、
作った後で煮返すこともできるので
おせち料理の中では日持ちする部類です。
初めて黒豆を作る場合は3日かかるとみて、
28日に戻し、29日に煮て、30日に完成
というスケジュールにすると、もし
黒豆がなかなか柔らかくならなくても、
大晦日までに余裕で仕上がると思います。
つやつやピカピカのシワのない黒豆を作るには、
・砂糖は分けて足して徐々に濃度をあげること
がポイントになります。
*色抜けを防いで真っ黒に仕上げるコツは こちら
黒豆を美味しく綺麗に仕上げるには手間と時間が
かかりますから、大晦日1日で一気に仕上げよう!
のは普通の作り方では無理です。
ちなみに、おせちを全て手作りしていた母は
27日に黒豆を戻して28日に黒豆・栗きんとん作り。
29日に煮しめやなますを作り、30日に焼き物など
を完成させて、31日(大晦日)にお重に詰める。
というスケジュールを立てていました。
おせちの黒豆のコツといえば、
「丹波の黒豆(たんばのくろまめ)」
を使うのも大切です。
黒豆にはいろいろな種類がありますが、
丹波地方(兵庫県篠山市と京都府京丹波町周辺)
の豆の大きい黒豆が「丹波の黒豆」です。
丹波黒豆、というブランドになっているので
高いのですが、大きくて美味しいです。
安い黒豆を買うと皮がはがれてしまったり
しますし、お正月は奮発して高い豆を買う
ことをおすすめします。私の母も、
黒豆は高い豆を使うのがコツ!
と言い切っていました。
おせちの黒豆はいつまで日持ちする?
おせちの黒豆は、冷蔵庫で1週間持ちます。
おせち料理はお正月の間、頻繁に冷蔵庫から
出し入れすると思うので、よほど甘く作れば
別ですが、手作りの黒豆は防腐剤不使用ですし、
基本的に1週間で食べ切るのが良いと思います。
煮汁がどろっとしてきたら悪くなるサインなので、
火を通してすぐに食べきってしまいましょう。
心配な場合は、黒豆は煮返すこともできるので
火を通しておくと良いと思います。
冷蔵より風味や味が落ちてしまいますが、
黒豆は冷凍保存することも可能です。
冷凍で美味しく食べられる目安は1か月です。
まとめ
時間がかかる「黒豆」はおせち作りで
一番最初に取り掛かるべき料理です。
初めて作る場合は3日かかるものと思って
12月29日前に作り始めましょう。
冷蔵庫に入れれば1週間は日持ちしますから、
早めに作っても三が日はもちろん、松が明ける
7日くらいまで問題なく食べられます。
家がコトコトと黒豆が煮える匂いに包まれると
ちょっと幸せな気持ちになりますよ。
まめに(勤勉に)働けますように、
まめに(丈夫で元気に)暮らせますように、
という願いと魔除けの意味が込められた
おせち料理の中でも特別なものなので、
時間を見つけてぜひ手作りしてみてくださいね。