新しい年の平安と無事を願う初詣。
キリリと空気が澄んだお正月、神聖な場所で
手を合わせると、きっといい一年になる!
と希望で胸が膨らみますよね。
初詣はどこへ行っても混雑していますが、
それだけによりご利益のある場所に行きたいもの。
お願い事をするなら神社?
厄年のお祓いならお寺?
それとも両方はしごしちゃう?!
初詣は神社とお寺どっちに行くべきか、
両方行くのはありなのか?
そんな疑問にお答えします。
初詣は神社とお寺どっちがいい?
大晦日はお寺の除夜の鐘を聞いて煩悩を払い、
元日に神社で新年の開運招福を願う。
私はなんとなくこんな印象があるので
初詣にお寺っておかしいように思うのですが、
初詣にお寺に行く方も多いですよね。
初詣にお寺に行くのはなぜ?
神社とお寺、どちらに行くのが良いのでしょう?
そもそも初詣とは?と調べてみると
「正月、その年初めて社寺に参詣すること」
とあります。
社寺、つまり神社と寺院両方ですね。
どちらもあり、ということです。
明治初期に神仏分離が行われる以前の日本には
「神仏習合」という神様と仏様を一緒に敬う
という考え方がありました。
今でも神社の中にお寺があったり、お寺の中に
社(やしろ)があったりしますよね。
初詣の参拝者数ランキングトップにも
・川崎大師 (神奈川県)
・成田山 新勝寺(千葉県)
・浅草寺(東京都)
と毎年お寺が入っています。
(関東のお寺ばかりなので、初詣にお寺へ
参詣するのは関東に多い習慣なのかも
しれませんね。川崎大師と成田山は鉄道
沿線にあり鉄道会社が終夜運転などで
宣伝した効果も大きいと言います。)
地域によっては初詣にお寺には行かないという
風習もあり、伝統行事なのでその土地の習慣に
従うのも大切だと思いますが、基本的に
初詣は神社に行っても寺院に行ってもどっちでもいい
ということになります。
また「初詣」には三が日中、とか松の内に、
という決まった期間があるわけではなく、
新年を迎えてから初めての参拝が「初詣」
になるので混雑する正月休み中に済ませなくては
いけない、ということでもないんですって!
厄払いに神社とお寺両方行きたい
今年はどうやら「厄年」らしい。
厄年ってやっぱり色々あるみたいだし、
厄払いで有名なお寺、毎年初詣ランキング上位
に上がる成田山新勝寺や川崎大師平間寺に
お参りして、厄除けのお札をもらってきたい。
でも、毎年の習慣で初詣は家族みんなで
地元の神社にお参りしてきちゃった。
正月休みのうちにお寺に厄除けに行きたいけど、
神社で初詣した後、お寺に行くってどうなの?
神社の神様とお寺の仏様両方にお参りすると
欲張り!とバチが当たったりするんだろうか?
とちょっと心配になりますよね。
神職の方のお話によると、神社とお寺の
両方に参拝しても、特に問題はないそうです!
自分に必要なご利益がある神社とお寺、
両方にお参りしても大丈夫です。
ただ、神社とお寺では参拝のルールが違いますから、
そこはきちんとわきまえておきたいですね。
お寺ではパンパンと柏手を打つことはしません。
寺院によって違いはありますが、基本的に
・山門で一礼する
・手水舎があれば手を洗い口をすすぐ
・香閣(こうかく)の線香の煙でお清めをする
・お賽銭をいれ鰐口があれば鳴らす*
・手を合わせて一礼する(合掌一礼)
・山門を出たら本堂に向かって一礼
*鰐口(わにぐち)とは、神社の鈴のようなものです。
*南無阿弥陀仏、南妙法蓮華経などお題目を
唱えるように書かれてあれば唱えます。
神社とお寺をはしごしてもいい?
朝神社に初詣に行って、その日のうちに
遠方の厄払いで有名なお寺にも行きたい。
「神社とお寺のはしご」
をしたい場合はどうなのでしょう?
同じ日に神社とお寺両方、となると流石に
ちょっと不謹慎でしょうか?
これも全く問題はないそうです。
考えてみたら、お正月に七福神めぐりしましょう!
とか、六地蔵巡り、四国八十八ヶ所巡りなど、
一日に数カ所のお寺や神社にお参りするのは
よくあることです。
京都や奈良など、観光旅行でも1日に何箇所も
お寺や神社を周ってお参りしますよね。
ご利益がなくなることはないので、安心して
お参りして下さいということです。
「はしご」というと言い方が悪いですが、
「巡拝」と考えれば問題ないとわかります。
複数の神社、お寺を参拝・参詣するときは、
祀られている神様、仏様への感謝を忘れず
それぞれの場所で作法を守ってお参りすれば
一日に複数の神社仏閣をお参りしても構いません。
まとめ
初詣は、神社、お寺、どちらに行っても構いません。
自分の願い事に合ったご利益のある神社仏閣で
昨年の感謝を捧げ、新しい年の無事をお祈りしましょう。
厄年なので厄除けに行きたい、など必要があれば
同じ日に神社とお寺両方にお参りしても構いません。
神社とお寺では参拝のルールが違いますから、
そこはきちんとマナーを守るようにして下さいね。