久しぶり(数年ぶり?)にプールに行ったら、
耳に水が入ってとれなくなってしまいました。
いつもは頭を傾けてケンケンすれば、
じわっと暖かい水が出るのですが、
耳に入った水が2日経っても取れず、
ガサガサゴロゴロして気持ち悪い。
どうしよう、病院に行くべき?!
お医者さんに相談してアドバイスして
もらったことをシェアしたいと思います。
耳の水が抜けないまま2日。どうする?!
プールやシャワーで耳に水が入っても、
自然に蒸発するから特に心配ない。
ということは以前から知っていたので
当日は落ち着いていられたのですが、
翌日、翌々日も耳がおかしい、つまり
・頭を前後に傾けると「耳の水」を感じる
・音がこもって聞こえが悪い
という状態が続くと不安になります。
子供の頃「外耳炎」になったことが
あるのですが、そのときの感じと似て
いるし、耳鼻科に行った方がいい?
とりあえず、ネットで専門家に相談して
家でできること、してはいけないことを
教えてもらいました。
耳の水が取れないとき試したいこと
頭をかたむけて跳ねる
ケンケンしながら頭を傾けてトントン。
プールから上がった時にみんながよくする動作ですね。
確実に水が出る!とは言えないけれど有効な方法で
害もないので試す価値あり、とのことです。
(ただし、頭を強く叩くのはダメ)
つばをのみこみながら行うと良いそうですよ!
水の入った耳を下にして温める
夏のプールでは熱くなったコンクリートや浮き輪に
水の入った耳を押し当てて乾燥させますよね。
この方法も害がなくおすすめできます。
冬は蒸しタオルやカイロを使うと良いでしょう。
耳をしっかり密着させ、1分以上時間をかけて
温めてみてください。
温めながら、口を開閉してあごを動かすと、
耳の水が排出されやすいです。
ちょっと注意が必要な耳の水の抜き方
ドライヤーで乾かす
耳の水をドライヤーで乾かす、という
方法もよく聞きますが、ドライヤーを
使用する際は火傷に注意が必要です。
ドライヤーは耳から30~50cm離し、
熱風ではなく弱風で短時間(30秒以内)
にしておきましょう。
わざと耳に水を入れる
耳に入った水がなかなか出てこない場合、
呼び水を入れて水の量を増やして出す、
という方法があります。
耳の中の水が表面張力によって張り付いて
しまっている場合に有効な方法で、私も
偶然また耳に水が入ってしまったことで
すっきり水が出た!という経験があります。
もう1度耳に水を入れる、という方法は
テレビで紹介された方法でもあり、
水を入れると言ってもほんの数滴、そっと
入れるだけなのですが、素人が行うことに
ついては耳鼻科の先生の間でも賛否両論
なので、試す場合は注意が必要です。
絶対NG!避けた方が良い耳の水抜き法
耳に入った水分を綿棒やティッシュで
作った「こより」で吸い取る、という
方法もよく行われていますが、これは
耳を傷つける恐れがあるのでNGです。
不快感を感じるような耳の水は
外耳道の奥、鼓膜に近いところにあり
綿棒では届きませんし、乾いたものを
耳に入れてゴシゴシすると外耳道や
鼓膜を傷つける恐れがあります。
耳の水が抜けない状態がずっと続くのはなぜ?
私はプールで耳に入った水が抜けず苦労する
ことが多いのですが、耳に水が入ったって
すぐ出てくるからどうってことないでしょ!
という羨ましい人もいますよね。
耳の形は人それぞれですが、やはり耳の
形によって耳に水が入りやすい人、
入りにくい人、というものがあるんですって。
通常水がたまるのは鼓膜の手前の「外耳」です。
鼓膜(こまく)があるので、中耳まで水が入って
「中耳炎」になることは滅多にありません。
使用イラスト(c)フリーメディカルイラスト図鑑
イラストでは簡略化されていますが、
外見的な形だけでなく、耳の内側の
「外耳道」も人によって広さ狭さや
角度などが違うので、
・耳に水が入りやすいけれどすぐ水が出る人
・耳に水が入ってしまうとなかなか出にくい人
という個人差があるんですね。
なので、ちょっと頭を振ればすっと耳の水が
抜ける人もいれば、一度耳の奥の窪みに水が入ると
すぐ表面張力によってくっついてしまい、
なかなか出てこないという人もいるのです。
私のようにプールに入るたびに耳の水がなかなか
取れずに苦労するという人は、水泳用の耳栓や
耳栓が禁止されている場合は耳全体を覆う
3Dデザインのシリコンキャップなど、
水泳中に耳に水が入るのを防止するグッズを
使うようにするのがおすすめだそうですよ。
参考商品:
Amazonで人気の耳に水が入らない耳栓
Amazonで人気のスイミングキャップ
耳のゴロゴロする水、耳鼻科では何をする?
耳に水が入ってカサカサ、ガサガサしても
蒸発するので特に心配ないことがほとんどです。
ですが、数日経っても耳がゴロゴロする場合は
やはり耳鼻科を受診した方が良いでしょう。
耳の奥の水はなかなか抜けないことも
耳の奥、鼓膜付近の水は蒸発せずに残って
しまうこともあります。
耳の奥に入ってなかなか自然に抜けない
水は、耳鼻科で吸引管で抜いてもらう必要が
あることもあります。
耳垢が水で膨張している場合もある
耳に水が入ることによって、耳垢がふやけて
膨張し、耳を塞いでいる可能性があります。
このような状態の耳垢を自分で取るのは
難しいので、耳鼻科でとってもらいましょう。
耳鼻咽喉科での耳掃除ってどんなもの?
耳鼻科では、顕微鏡を使って観察しながら
安全に耳垢を除去することができます。
耳鼻科での耳掃除は、耳用のピンセット
(鉗子)で耳垢を掴んで取り出す、
生理食塩水などの液体を耳の中に入れ、
耳垢を柔らかくして器械で吸引・洗浄する
という方法で行います。
耳掃除で耳鼻科に行ってもいいの?
と思うかもしれませんが、耳垢除去は
保険が適応される医療行為です。
耳に水が入った後、数日経っても
・詰まった感じ(閉塞感)が取れない
・聞こえが悪い(難聴)
などの症状が続くとき、また
・耳が痛い
・耳が痒い
という場合は、自分でなんとか
しようと無理をせず、耳鼻科を
受診して相談しましょう。
まとめ
プールやシャワーなどで耳に水が入っても、
放置して入ればほぼ、自然に蒸発します。
水が入った耳を下にして跳ねてる、
温めてみる、などの対処をして
しばらく様子をみましょう。
十分注意すれば、ドライヤーで乾かしたり
耳に「呼び水」を入れるのもありですが、
綿棒や「こより」を耳の奥に入れるのは
耳を傷つける恐れがあるのでやめましょう。
症状が続くときは、耳垢が水で膨張して
いたり、感染症など水とは別の原因がある
ことも考えられますので、耳鼻科を
受診して相談しましょう。