窓の掃除、窓拭きは大掃除の中で最も大変な作業の一つですが、窓がピカピカになると室内がグッと明るくなり気持ちいいですよね。
でも窓ガラス用クリーナーで一所懸命こすっても、白い汚れが落ちない、ということはありませんか?
水をかけると透明に見えるんだけど、乾くとまた白くなる。
窓ガラスの、雨の跡のような白い水滴の汚れが拭いても磨いても残る。
窓ガラスの落ちない白い汚れ、うろこ状の白い斑点を取る方法についてお伝えします。
窓の汚れが取れないのはどうして?
窓ガラスに張り付いてなかなか取れない白い汚れ。
窓ガラスの白い汚れが、お風呂場の鏡のウロコ汚れのようであれば、それは雨水に含まれるカルシウム成分による「水垢」の一種かもしれません。
水垢(カルシウムスケール)は「アルカリ性の汚れ」です。
アルカリ性の汚れは「酸」で分解することができます。
キッチンシンクのステンレスのうっすらと白い汚れの正体も水垢ですが、キッチン用の「中性洗剤」ではなかなか落とすことができませんよね。
でも、レモンやクエン酸など「酸」を使うとシンクはピカピカ!
これは、アルカリ性の水垢が酸で分解されたからなんです。
ガラスマジックリンなど、一般的なガラスクリーナーは実は「弱アルカリ性」です。
ガラスクリーナーを使って窓掃除しているのに、窓ガラスについた白い斑点がどうしても取れない、という場合は、アルカリ性の水垢がついていると考えられるのです。
窓ガラスのウロコ取りを家であるもので
窓ガラスのしつこいウロコ状の水垢汚れを落とすには、酸を使います。
酢・レモン・クエン酸
家にある酸といえば、お酢ですね。
キッチンにある「お酢」あるいは「レモン」でもいいのですが、酢は匂いがきついし、窓ガラス掃除できる量のレモンを用意する、というのもちょっと大変。
ジャム作りやキッチン掃除に「クエン酸」を利用している方であれば、クエン酸水を作って窓にスプレーするのがおすすめです。
材料:
・42℃くらいのお湯 100ml
・クエン酸 小さじ1/2
作り方:
スプレーボトルにクエン酸とお湯を入れ、
よく振って溶かす
スプレーボトルは100円均一の安いもので大丈夫です。
クエン酸も100均で購入できます。
浴室用洗剤
お風呂用の洗剤があれば、それで窓を拭いてみてください。
お風呂用の洗剤は酸性ではありませんが(バスマジックリンは「中性」)カルシウムなどの金属イオンを取り込んで再付着を防止する金属封鎖剤が入っていて、水垢汚れに強いからです。
トイレ用洗剤
家庭用の洗剤で最も酸性が強いのは、トイレ用洗剤の「サンポール」です。
(昔からあるトイレ用洗剤ですが、”さよならの文字”のCMでまた話題になりましたね。)
サンポールをスポンジなどにつけて窓の水垢を磨き、水で流してよく拭き取る方法です。
窓ガラスに塩酸入りのサンポールをかけるわけですから十分注意してください。
サンポールは5倍くらいに薄め、手袋、マスク、メガネなどを使用しましょう。
また、酸が残ると窓枠、サッシの金属が錆びやすいので気をつけて下さい。
サンポールは強酸性なので、キッチンハイターのような塩素系洗剤と混ぜると有毒ガスを発生するので気をつけましょう。
クレンザー・歯磨き粉
水垢にカルシウム以外の汚れが混ざると、酸だけでは落ちないこともあります。
頑固なウロコ汚れは物理的に研磨しないと落ちません。
家庭にある研磨作用のあるもの、といえばクレンザーか歯みがき粉ですね。
テレビで「ウロコ汚れには液体クレンザーと酢をまぜたものが効く」と紹介されたことがあるそうで、これで窓の汚れを落としに成功した人もいますが、クレンザーに入っている研磨剤は、ガラスを研磨するには粒子が荒く、ガラスを傷つける恐れがありますので、練り歯みがきの方が安心です。
歯磨き粉で窓を磨いてみてください。
メラニンスポンジ
メラミンスポンジ(「激落ちくん」など)で根気よく磨く、というやり方もあります。
メラニンスポンジとは「水だけで汚れが落ちる!」と書かれている白いスポンジです。
ガラスOKなので、持っている方は試してみてください。
ただし、くもり止め加工などの特殊加工(コーティング)された窓、フィルムが貼られた窓には使用できません。
ガラス自体は傷つかなくても、コーティングやフィルムは削り取ってしまう恐れがあるからです。
なお、水垢汚れ用の「クエン酸+激落ちくん」もありますが、メラニンスポンジで鱗汚れが落ちるかどうか自体が微妙なので、これから購入する場合は100円ショップの安いメラニンスポンジで試してみることをお勧めします。
窓ガラスの水垢の落とし方、どうしてもダメならこれ!
窓ガラスの白い汚れを家にあるもので落とす方法、として
・ガラスクリーナー
・お酢
・クエン酸スプレー
・サンポール
・メラミンスポンジ
を紹介しましたが、これらを全部試してみだけれど、窓ガラスの鱗模様が取れないときは?
これはもう、プロのお掃除を頼むしかない??
そんな時の最後の手段がダイヤモンドパットです。
ダイヤモンドパットとは
ダイヤモンドパットは、細かい人工ダイヤモンドで加工してある小さいスポンジです。
(「ガラスのうろこ取り」という名前で売られている商品もあります。)
窓ガラスのしつこい水垢の研磨には、メラミンスポンジより効果があります。
業者に頼む前に、いちどダイヤモンドパッドを試してみてください。
参考商品:Amazonで購入できるダイヤモンドパッド
参考商品:楽天市場で購入できるガラスのうろこ取り
滅多にないことですが、ダイヤモンドパッドで窓ガラスにキズがついた!と思ったら、実は水垢ではなく窓ガラスの「飛散防止フィルムの劣化」による汚れだった、というケースがあります。
窓ガラスを傷つけたわけではなく、ダイヤモンドパッドが古くなって汚れた飛散防止フィルムに引っかき傷を作ってしまったんですね。
この場合は、フィルムを剥がしてもらうことで綺麗になったそうです。
まとめ
窓ガラスの拭いてもなかなか取れない白い汚れは、雨水に含まれるカルシウム成分などによる水垢である可能性が高いです。
水垢はアルカリ性なので、弱アルカリのガラスクリーナーではなく、酸性の洗剤で中和させて落とす必要があります。
軽いものであれば家庭にあるお酢やレモン、クエン酸、またはお風呂用の洗剤で落とせるかもしれません。
サンポールなど強酸性のトレイ用洗剤も効果的ですが、窓に使用する際はサッシを痛める可能性もあるので注意が必要です。
また、歯磨き粉やメラニンスポンジで物理的にこそげ落とすのも効果的です。
メラニンスポンジで無理な場合は、ダイヤモンドパッドというウロコ落とし専用のスポンジがお勧めです。
窓ガラスが綺麗だと家の中が明るくなり、とっても気持ちが良いですよね。
風水では、金属やガラスなど「光るもの」をピカピカに磨くと運がアップするといいます。
白い汚れがスッキリ落ちてピカピカの窓になり、あなたの運気が上昇しますように!