願掛けしてずっと飾っていたけれど、願いが叶わなかっただるま。
片目だけは入っているけれど、願いが叶わなくて結局
もう片方の目を入れられなかった。
片目のだるまってどうしたら良いのでしょうか?
このままお寺に持っていっていいの?
片目のままだとなんだか申し訳ないのだけれど、
左右両目書いていいのは、目標達成した人だけなのかな?
残念ながら願い事が成就したかっただるまの目についてお伝えします。
だるまの目は叶わなかったら書かない?
「だるま」は黒目がない状態で売られているものが多く、自分でまずは片目だけ目入れし、願い事が叶ったら両目を入れる、という方法が一般的です。
だるまの目入れというと、選挙で当選した候補者が嬉しそうに目を書き入れているシーンが思い浮かびますが、落選した人のだるまさんはどうなるのでしょう?
だるまといえば、「絶対合格」など書かれた合格祈願のだるまも人気ですが、残念ながら第一希望の学校に不合格、資格試験に失敗、という場合も困りますよね。
心願成就しない場合は、だるまはこのままずっと片目のままなのでしょうか?
願いが叶わなくても目を入れるべき?
「高崎だるま」では酉の市の熊手と同じく、年々大きくしていくのが良しとされており、ダルマ市で古いだるまを納め(返却)し、新しいものを求めるようになっています。
願い事が叶わず、両目が入れられなかっただるまも、1年経ったらダルマ市やお寺で納め、同じ大きさのだるまを新たに買って成就を願うため、だるま納め所では片目のままのだるまも見かけるそうです。
高崎以外のだるまも、「1年で買い換える」「古いだるまは供養する」としてお寺にお返しするのが基本になっています。
だるまは縁起物ですが「厄除け」の意味も強いので、1年間悪い気を引き受けてくれたもの、としてお寺にお返しするのですね。
だるまの目を入れないとなんだか可哀想…
願いが叶わなかったからといって、片目のままだるまを返すのはなんだか可哀想。
願い事が成就しなかったら目を書いてはいけないの?
だるまは1年経ったら供養のためお返しするのが基本ですが、その際に
目を書くか書かないかは自由
です。
だるまに目を入れてあげたい、という気持ちがあれば大願成就していなくても両目を書いて構いません。
願いが叶わないと両目の目入れをしてはいけないことはないのです。
片目のままお返しする人がいる一方で、願いが叶っても叶わなくても「これまで見守ってくれた」ことに感謝して両目を入れてから納めるようにしている、という人もいます。
願い事は叶わなったけれども、特に悪いこともなく健康に過ごすことができたことに感謝して、だるまに両方の目を書いてから供養に出す。
片目のままではかわいそう、と感じる場合はこちらのやり方でお返しすると良いでしょう。
目入れする機会を逃してしまって目を書いていない状態のまま1年過ぎてしまっただるまも、両目を入れてからお返しすれば良いと思います。
だるまの供養の方法は?
願い事が叶っても叶わなくても、1年経っただるまは供養するのが一般的です。
処分の時期としては、新年に新しいダルマを購入して古いものを納めお正月の飾りと一緒にお焚き上げするので、年明けから小正月になります。
ダルマ市が行われる時期や節分に納めることもあります。
供養の方法は、ダルマを購入したお寺にお返しするのが基本です。
ダルマ市が開催されるお寺であれば「だるま納め所」が用意されているはずです。
頂き物などで購入したお寺に行くのが難しい場合は、近くの神社のお焚き上げ・左義長(どんど焼き)に持っていく、という方法もありますが、神社によっては「だるま」は受付不可な場合があるので事前に確認する必要があります。
お寺でも、そのお寺で購入したダルマ以外は受け付けない所もありますし、富士浅間神社のようにダルマを郵送するとお焚き上げしてくれる神社もありますから、お近くの神社や寺院で「ダルマ供養」について聞いてみてください。
だるまはお札やお守りなどと違って大きいので、近所の神社でお焚き上げしてもらうのは難しい、ということもよくあります。
人形供養を行なっているところでは、だるまも受け付けてもらえることが多いので、だるま供養が難しければ「人形供養」で探してみるといいかもしれません。
また、地方によっては「だるまを火で焼くと目がつぶれる」とだるまを焼かない地域があるそうです。
長野の「三九郎(さんくろう)」という火祭りではてっぺんにダルマを飾り付けて焼きますし、仙台の「どんと祭り」でも松川だるまを燃やすのですが、だるまの供養方法は各地で違いがあるのですね。
お住いの地域ではダルマをどのように処分するか、一度年配の方に聞いてみると色々と教えてくれるかもしれません。
どうしても供養に行けない、自宅で処分したい、という場合は自治体の分別ルールに従ってゴミに出すしかありませんが、そのような場合は塩で清めて白い紙に包む、といった配慮をしましょう。
ダルマさんは達磨大師様。最後まで大切にして下さいね。
まとめ
ダルマは基本的に1年で交換する縁起物です。
願い事が叶わなかった場合は、片目のままでダルマを供養して構いません。
両目を書きたければ、左右塗りつぶしても構いませんので、購入した場所にお返しして供養して下さい。ダルマ市に持っていってそこで納めることも出来ます。
近くの神社のお焚き上げやどんど焼きで燃やしてもらえる場合もありますが、だるまは不可ということも多いので事前に確認して下さい。納めるのに費用がかかる場合もあります。
ダルマを郵送して供養してもらう方法や人形供養に出すというやり方もあります。
ダルマ供養が困難で自宅で処分したい場合は、塩で清めて白い紙に包んでゴミに出すことになります。
願いが叶わなかったと腐らず、感謝の気持ちを込めて供養して新しい年の幸運を祈りましょう。