こんにちは、まめりんごです。
今回は養護教諭特別別科だけでなく、通信教育も含めて看護師の仕事をしながら養護教諭(保健室の先生)の勉強を両立させる方法についてご紹介したいと思います。
私の場合は、病棟勤務しながら勉強することができず病院を退職して予備校に通うことにしたわけですが、働きながら養護教諭特別別科を受験して合格した、という方ももちろんいらっしゃいます。
また、保健師学校や養護教諭特別別科ではなく看護師として働きながら通信教育で養護教諭の資格を取得した、という人もいます。
看護師の仕事と養護教諭になるための勉強を両立させるために役立つ情報をお伝えします。
看護師が働きながら養護教諭を目指すのは大変
私は養護教諭特別別科に現役で受からなかったため仕方なく 看護師をしながら勉強することになった わけですが、看護大学で養護教諭免許を取得したにもかかわらず、臨床経験なしに養護教諭になるよりも、
「まず看護師として働いて知識を身につけ、それから保健室の先生になりたい」
と小児科勤務を希望する、立派な方もいらっしゃいますよね!
仕事と教員採用試験の勉強の両立を考えると生活リズムが乱れがちな病棟勤務はきついのですが、子供の疾患の知識が身につく小児科や、怪我の処置に強くなる整形外科の経験は、学校での応急・救急処置にも役立ちます。
私は母校の病院に就職しましたが、病棟は100%ではないものの何科に行きたいか希望を出すことが可能でも、夜勤のない外来に配属されることは不可能でした。(外来はベテラン子持ちナース優先なので)
新卒看護師の場合、とりあえず卒業した学校・大学の病院に就職することが多いと思いますが、外来に配属されるのはまず不可能で夜勤のある病棟勤務になる方がほとんどだと思います。
もしかしたら、科の希望も通らないかもしれません。
でも、小児科や整形外科でなくても、臨床経験は何科であっても役立ちます。
私は養護教諭になった時に役立つというより勉強できる余裕がありそうな病棟、ということで内科を選んだへタレですが、病院というところは人生の縮図のようなものなので、病棟勤務で様々な経歴を持つ方と出会い、人の死にも立ち会うことで「生きる」ということについてより深く考えるようになりました。
しかし、受験との両立となると夜勤のある病棟勤務はどこも厳しいのも事実で、先にリンクした過去記事で書いたように私は再受験にも失敗していますーー。
これは受験勉強だけでなく看護師として働きながら「通信」で養護教諭を目指す場合も同じで、新人ナースはもちろん、2年目3年目になっても病棟勤務と勉強の両立は厳しいだろうと思います。
看護師と養護教諭を両立できる通信
今、さらっと「通信で養護教諭を目指す場合も同じ」と書きましたが
通信教育で養護教諭免許が取れるの?!
とびっくりした方もいらっしゃるのでは?
実は私も今回改めてリサーチして知ったのですが、はい、通信教育でも養護教諭の教員免許が取得は可能です!
通学するよりも費用が安い、働きながら学べる、ということで看護師だけでなく、保健師の資格はあるが養護教諭に必要な単位が足りない、という方も通信教育を利用しています。
自治体(公立校)の養護教諭就職は教員採用試験の成績が全てなので、通信大卒だと不利になる、という心配はありません。
養護教諭の免許が取得できるのは、以下の四つの通信制大学です。(2018年11月現在)
看護師であれば、3年次に編入可能なはずです。
詳細は各大学のホームページでご確認ください。
・聖徳大学 心理・社会福祉学科養護教諭コース
・人間総合科学大学 養護教諭養成コース
・東京福祉大学 通信教育課程
・姫路大学 通信教育課程(教育学部 こども未来学科)
しかし、通信は通学よりもはるかに厳しいです。
自分でスケジュールを立てて勉強し、レポートを提出し続けなくてはならない、というものもそうですが、自宅と大学が遠ければ、単位取得に欠かせない夏のスクーリングに通うのが大変になりますし、教員免許に必要な実習先を自分で探す、というのがそれ以上に大変なのです。
(スクーリングとは教室で行われる短期集中講義で、出席が単位の取得に大きく関わります。)
教員免許を取得するコースでは「教育実習」が必須です。
教育実習は、自分の母校にコンタクトをとってお願いしますが期間が長く長期休暇が必要になると思います。
相手先の都合もありますから、こちらの仕事とスケジュールの折り合いがつかない、ということもあるでしょう。
さらに、養護教諭の場合は学校での教育実習に加えて病院での看護実習(看護師免許があっても看護実習が必要)先も自分で見つけなくてはなりません。
この養護教諭の看護実習先を見つけることが、教育実習以上に難しいのです。
「養護教諭に必要な項目を満たし個人での実習を受けて入れてくれる病院」
を探すのがとても大変だからです。
今年度の実習の受け入れは終了したので来年申し込んで欲しい、などと言われてしまうと下手したら通信課程を終了するのに1年余計にかかり、学費がかさむこともあります。
そして、一人きりで病院実習する、というのは想像以上に辛いそうですーー。
通信で養護教諭の免許を取得された方のお話を伺うと、付属校で当たり前のように実習できた別科はとても恵まれた環境だったのだと思います。
養護教諭に合格するために退職、転職は大いにあり
私は受験の半年前に退職したのですが、上記のように退職しなくても夜勤のない職場に転職して働きつつ養護教諭になるための受験勉強をしたり、通信教育で資格をとってしまう、という方法もあります。
(看護師をしながら通信で大卒資格を目指す人は多く、私は最終的に企業内の産業看護師になったわけですが、ここで一緒に働いていた先輩は通信教育で栄養の学位をとっていました。)
養護教諭(教員免許)のコースは「実習」があるのでその他の学科より「働きながら」が厳しくなりますが、春の健康診断シーズンには高時給の健康診断のバイトもありますし、派遣の仕事なら受験や通信のスクーリングで休みを取るのも取りやすいでしょう。
小児科や整形外科、精神科を選べば養護教諭になってから役立つ知識が学べます。
小児科ナース出身の養教の先生は、喘息や癲癇の発作について臨床で経験していたことはとても役立った、と語っています。
学校保健のコーディネイターとして幅広い役割を期待される現在でも、「救急処置」「病気と怪我の知識」が他の教員や保護者が養護教諭に最も期待する項目であることは変わらないはず。
合格や資格の取得だけでなく、将来養護教諭として何か一つ強みを持つために、と考えるならば、小児クリニックや整形外科医院、夜勤のない救急外来への転職も大いにあり。
しかし、養護教諭の歴史を見ればその始まりは学校看護婦であるものの、現在の養護教諭養成は教育学部がメインであることからわかるように臨床経験は養護教諭に必ずしも必要なものではありません。
ですから、できるだけ早く医療から教育の世界にいく、そのためにも早急に学費を稼ぐ、それも王道です。
養護教諭特別別科にしても通信大学にしても、学費をはじめとする諸経費が必要ですし、現実的に「お金」が一番問題であることも多いでしょう。
そんな時は、時給がよく勉強時間も捻出できる「夜勤専従バイト」「日勤帯のみ」「高給与」「残業なし」などの職場に転職し、とにかく効率よく稼く道を選ぶ方が近道と言えます。
私は美容クリニックでバイトした経験があるのですが、美容(整形)に興味関心を持つ人は多いのでこれが人とのコミュニケーションで意外な効果を発揮しました。
どんな経験も無駄にはならない。
こと「仕事」に関してはこれは本当に本当ですので、転職の際は養護教諭になったときに役立つ職場を選ぶのも学業優先で楽な職場を選ぶのも正解!
あなたにとってベストな方法を選んでください。
(美容クリニック、色々と面白い経験ができました。【ナースエージェント】だと美容外科に絞って検索できるので興味がある方はチェックしてみてください。)
養護教諭の免許が取れたとしても、教員採用試験に一発合格するのはかなり狭き門です。
免許取得後、看護師をしながら臨時採用の声がかかるのを待つことになることもあるでしょう。
臨時採用の話というのは、突然やってきます!
養護教諭が病気休暇を取るので明日面接に来てくれないか、ということもあります。
信頼できる求人サイトは、急に退職してもOKな職場、単発のバイトを効率よく探すためにも役立ちますよ。
看護師から保健室の先生を目指す皆さんへ
看護師として働きながら養護教諭の勉強をするには、夜勤のない職場に転職するなど「勉強できる環境」を整えることが大切です。
幸い、看護師には常勤だけでなくバイト、パートも様々な求人があり、自分の学習スタイルにあった働き方を探すことが可能です。
養護教諭になった時のことを考えて小児科や整形外科、精神科に転職するもよし、短期間に効率的に稼げる夜勤専従になるもよし、あなたの生活スタイルと体力にあわせた仕事と勉強を両立できる職場は必ず見つかると思います。
転職サイトも上手に利用してナースの仕事と勉強を上手く両立させ、キャリアを生かして保健室の先生になるという夢を実現させてくださいね!