毎回ドキドキする小学校の家庭訪問。
先生から「特に問題はありませんね」と言われるとホッとするけれど「そうですか、良かったです」で会話が終了してしまい、ちょっと気まずくなりませんか?
先生からのお話のあと「何がご質問はありますか?」と聞かれることもありますが、家庭でもこれといって問題がないと、またまた「特にありません」で終わってしまう。
もうちょっと先生との会話がはずむといいのだけれど、毎回沈黙が辛い…
家庭訪問で何を話すか思いつかない、聞くことがない、という方のために会話上手のお母さんの知恵をシェアします!
家庭訪問でどんな事話す?最初の挨拶と気をつけること
家庭訪問ではどんな事を話すべきか?
まずはご挨拶ですね。挨拶は「どうもこんにちは」ではなく
「初めまして、今日はご足労いただきましてありがとうございます」
「〇〇の母でございます、いつもお世話になっております。」
といった感じにすると、保護者らしいかなと思います。
毎回このご挨拶まではいいのですが、問題はその後。
我が家は3歳違いの一男一女なのですが、先生からのお話は毎回今クラスではこんな事をしています、特に問題はありません、で終了。
で、「何かありますか?」と聞かれるのですよね。
お友達もいるみたいだし、勉強も親が親だしこんなもんかな、と思うと「特にありません」としか答えようがなく(家庭訪問する意味あった?)というほどあっけなく終了してしまうんです。
家庭訪問の目的は「家の場所や通学路の確認」でもあるそうなのでそういう点ではちゃんと目的達成出来たのかもしれませんが、家庭訪問で制限時間を大幅にオーバーしていしまった、という話を聞くと先生の報告を聞くだけでこちらからは「特にありません」なんて良くなかっただろうか、と不安になります。
そこで、父母会でとても明るくお話上手なお母さんに「先生とどんな事を話しているのか」聞いてみたら、思いがけないアドバイスをもらいました!
それは、
「先生には子供の良い面を伝える」
ということ。
うちの子、勉強はイマイチだけど弟妹の面倒見が良いんです!
とか
・料理が好きで良くお手伝いをしてくれる
・サッカーが大好きで毎日欠かさず練習している
など、そのお母さんは必ず「子供の長所」を伝えるようにしているそう。
先生には子供の悪口は言っちゃダメなのよ、と教えてもらったんです。
親バカっぽくならない?!と心配になりますが、そういえば昔教育心理学で教師の期待によって学習者の成績が向上する(先生に「この子は出来る子です」と伝え、先生がその子に期待すると本当に成績が上がる)ピグマリオン効果について習ったことがあるので、それを狙ってのことなのかもしれません。
(注:私はピグマリオン効果は「ある」と習いましたが実際は賛否両論で「ない」という説の方が最近は有力らしいです。)
なので、どんな事を話すか迷ったら先生の知らないであろう子供の良い面を話す、という方法もあると覚えておきましょう。
そして家庭訪問が無事終了したら、先生に
「一年間、お世話になります。何かありましたらお伝えください。」
と訪問してくださったことに感謝を込めてご挨拶するのも大切なことだと思います。
家庭訪問で話すことがないときの「聞くことリスト」
元気に楽しく学校に通っていて特に心配なことがない、先生も問題ないと言ってくれて、今回は話し合う必要がある問題は何もないみたいーー。
そんな時に使える定番の質問をいくつかご紹介します。
学業・勉強に関する質問
・塾に行っていないのですが、学校の授業についていけていますか?
・〇〇が苦手なようですが、家庭で出来ることはありますか?
・あまり本を読まないのですが、オススメの本はありますか?
・計算が苦手なのですが、オススメのドリルはありますか?
学校生活についての質問
・挨拶はしっかりしていますか?
・時々プリントを出し忘れるのですが、忘れ物はないですか?
・授業中おしゃべりしたりしていませんか?
・係や委員会活動ではどんな様子ですか?
・給食は時間内に食べられるようですか?
・掃除の時間はちゃんとしていますか?
・先生にご迷惑をかけるようなことはしていませんか?
友達関係についての質問
・クラスの友達とはどんな遊びをしていますか?
・いじめたり、いじめられていませんか?
また、
・先生は小学生の頃どのように勉強していましたか?
・先生から子供(親)に言いたいことはありますか?
と先生自身のことを聞いてみても話が膨らむかもしれません。
家ではおしゃべりなのに内弁慶で外では静かだったり、家でダラダラしている子供が学校では意外としっかりしていたり、子供には良くも悪くも親には見せない顔があるものです。
たくさんの子供を見ている先生から、客観的にみてうちの子はどうなのか?思いがけない評価にショックを受けることもありますが、それも親子で成長するチャンスと思い、良いことも悪いことも冷静に受け止められるようになりたいですね。
もし、どうしても緊張してしまって上手く喋る自信がないなら、お母さん一人で対応せずにお父さんにも同席してもらうという方法もあります。
時間休が取れる会社も増えているので検討してみてください。
家庭訪問で聞くことまとめ
家庭訪問は先生から子供の学校での様子を聞くだけでなく、他の保護者の目を気にせず先生に子供のことを相談できる貴重な時間でもあります。
学校によっては先生のスケジュールがタイトで玄関先でごく簡単に立ち話、ということもありますが、時間があるのに
「何かありますか?」
「いえ、別に、、、」
で終わらせてしまうのはやっぱりもったいないです。
上記の質問をヒントに「聞きたいこと」「知りたいこと」を事前に考えておきましょう。
質問を用意していたけれど、先生が先に全てお話ししてくれて、こちらから聞くまでもなかった!という場合は、
「先生から子供に何かおっしゃりたいことはありますか?」
と逆質問してみるという方法もあります。
でも、無理に質問しなくても「特にありません」と簡単に終わるのも実は全然悪いことではないんですって。
なぜなら、家庭訪問を普通に受け入れてくれる家庭の子供はまず問題ない、問題なのは家庭訪問できないような家なんです、と先生がおっしゃっていたからです。
担任の先生が変わるたびに、何かと気を遣うことの多い家庭訪問ですが、
訪問する(される)ことに意義がある!
と思い、あまり気負わずに臨むのが一番、ですね。