小学校低学年におすすめの夏休み自由研究として
ご紹介した家でできる「卵と塩水」の実験。
こちらの卵と食塩水を使った実験を、生活科が
「理科」に発展する小学校3年生向けに
バージョンアップする方法をお伝えします。
小学校3年生の夏休み自由研究で実験!
小学校3年生は、それまでの「生活科」から
「理科」「社会」へと大きくステップアップする学年です。
3年生の夏休みが終わった後、理科の授業で習う
・水のせいしつ
を自由研究に取り入れて、これからの授業内容が
より深く理解できるようにしてみてはいかがでしょうか。
低学年(1・2年生)では、ただ「水にたくさん塩を溶かして
卵を浮かせる」というやり方でしたが、
※ 実験の方法自体は、低学年の時と同じです。
確認したい方はこちらの記事にある動画を見てくださいね。
同じ実験でも、きっちり計量することで
小学3年生らしい自由研究として発表できます。
小学校3年生の理科で習う単位とは
小学校3年生は、理科でg(グラム)という単位を勉強します。
そして、「おもさ」の授業で、はかりを使って計量すること、
1000g(1000グラム)は1kg(1キログラム)
である、ということも、習います。
また、「空気と水」についての学習で、
液体の大きさを測る単位、l(リットル)、そして
・1l(1リットル)は10dl(10デシリットル)
・1dl(1デシリットル)は100ml(100ミリリットル)
である、というちょっと難しいことも習います。
ここはとてもつまづきやすい部分ですから、
夏休みのうちに家庭でじっくり学習しておくと
4年生になって本格的にビーカーなどで実験する
時に、きっと役立つと思います。
水と塩の自由研究、小学生3年生ならこうしよう!
小学3年生の「水のせいしつ」では、
水は塩や砂糖をとかせる、ということを習います。
塩は理科では「食塩(しょくえん)」ということ、
ものがとけた水は「水よう液(すいようえき)」
食塩が溶けた水は「食塩水(しょくえんすい)」であり、
水に溶けるものがそれ以上溶けなくなった状態は
「飽和(ほうわ)」ということも習います。
水にものを溶かしたら、その分重くなるが
体積は変わらない、ということも3年生の領域です。
3年生になると覚えることがたくさんですね!
卵と塩を使った実験の方法
1 卵の重さをはかります。
2 容器に入れる水の量と重さをはかります。
3 容器の水に卵を沈めて重さをはかり、
水に入れた卵がどうなるか、観察します。
次はいよいよ食塩水に挑戦です。
塩が360グラム近く必要になります。
水を入れる容器の容量にあわせて塩を
用意してくださいね。
飽和食塩水は水の温度によって塩が溶ける
量が違います。20℃の水で約360gです。
4 食塩水に卵を入れて、どうなるか観察します。
水に塩を何グラム入れたら卵はどうなるか、
を実験していきます。
徐々に塩の量を増やして観察しましょう。
塩の増やし方は、50gずつ、または100gずつ計りながら
入れてもいいですし、塩大さじ1が18gなので、
大さじ5杯(90gずつ)入れる、という増やし方
でもいいと思います。
5 実験の結果を表にします。
表の例:
水の種類 | 卵のようす |
水道水 | |
食塩水(塩100g) | |
食塩水(塩200g) |
塩分濃度が高くなるほど卵が浮くはずなので、
水を入れた容器に卵の位置の印をつけておいて
高さ何cmが正確に測ってもいいですし、
絵や写真で結果を残してもいいと思います。
6 「まとめ」を書きます。
・実験に使ったもの
・実験のやり方
・実験の結果(表)
・実験でわかったこと、思ったこと
実験の結果の表に、上記のようなことを
文章で加えれば、小学校3年生の自由研究のまとめ
としてはバッチリだと思います。
まとめ
小学校3年生は理科と社会が始まり、
覚えることがぐっと増える学年です。
特に、重さや液体の単位であるグラムやリットルは
理解できるまでに時間がかかる項目です。
時間がある夏休みのうちに、お子さんと一緒に楽しく
自由研究を利用して授業の予習をしてみませんか?