大人ピアスは年齢的にピアス後、ホールが安定するまで
腫れる、痛い、じくじく汁が出る、出血する、かゆい
といったトラブルを起こすことが若い子に比べて多い気がします。
私は40代後半でピアスを開けましたが、出血したり腫れたりしてピアスホールが安定するまでにかなり時間がかかりました。
そんな時、トラブル解消に役立ったのが
ホットソーク(hot soak)
ホットソークとは、温かい塩水にピアッシング部位を数分浸す家庭療法で、開けたばかりで不安定な時など、ピアスホールの調子が悪いときにする基本のセルフケアです。
でも、温かい塩水に耳たぶを浸す、って簡単そうで意外と難しくて、うっかりすると患部に届かないのに周りだけびしょびしょ、、、、
ホットソークが上手くいくコツは、コップです!
ホットソークが簡単にできるコップの選び方をご紹介します。
ホットソークが上手くできない!
ピアスの穴がなかなか安定しないな、調子が悪いなという時、皮膚科に駆け込む前にまず試したいのがホットソーク。
ホットソークの方法、やり方はとっても簡単。
2 そのお湯に天然の海塩(シーソルト)小さじ4分の1をよく溶かして、
3 塩を溶かしたお湯を入れたコップにピアスした耳を10分ほど浸し、
4 水で塩水を洗い流し、綺麗なタオルで優しく拭いたら終了!
これだけです。
ポイントはミネラル豊富で自然な天然の海の塩を使用する、ということ。
「伯方の塩」や「粟国の塩」などですね。
*ホットソークだけでなく、海塩は食べても美味しいです(魚介類とは特に合う!)
*同じナチュラルソルトでも、ヒマラヤピンクソルトのような「岩塩」は塩に土や砂、鉱物が混入していることがあるためホットソークには向かない、と言われていますので「海の塩」を使いましょう。
しかし、やり方も材料も簡単なホットソークですが、実際にやってみると
あれ、、、、コップの塩水に耳が浸らない!
もっと傾けて、、、、
ああっ!こぼれたーーー!
となかなか上手くできないんです。
ホットソークはコップ選びで上手くいく!
コップに入れた塩入りの温水に耳たぶを浸す、というとてもシンプルで簡単なホットソーク。
でも、耳たぶって基本、そんなに長いものではありません。
コップに半分温水を入れたくらいでは、耳たぶに届かない。
ちゃんと耳たぶを浸すには、コップの縁ギリギリくらいまでたっぷりの水を入れる必要があります。
しかも耳は顔の横についているので自分では見えません。
手でたっぷり水の入ったコップを持ちながら、耳たぶの位置をさぐる。
これは意外と難しい作業です。
そろそろ耳たぶが水に触れるかな、と思ってもなかなか届かない。
あれ、おかしいな、と思ってコップを傾けると今度は水がこぼれる。
大きめ目のマグカップ、小さめの湯呑み、色々試しても不器用な私はなかなか上手くホットソーク出来ませんでしたーーー。
この問題を解決してくれたのが、
紙やプラスチックの使い捨てカップ
です!
くにゃっと潰れる柔らかいコップなら、あとちょっとなのに微妙に耳たぶに届かなくても、コップをギュッとつぶせばOK!
ちょうどよく耳たぶが浸かるよう微調節することが出来ます。
紙コップやプラスチックのカップは100均で簡単に買えるので、ホットソークを試す時はぜひ用意してください。
使い捨てコップはもったいないな〜と思う場合は、ガラスそっくりの柔らかいシリコーン製グラスもおすすめです。
落としても割れない日本製シリコングラスは紙やプラスチックと違って温度が伝わりにくく、冷たい飲み物を入れても結露しづらいという特徴があります。
割れずに変形するグラスは子供が使っても安心だし、何かを注ぎ入れる時にもとても便利。
使い捨てよりエコだし、ガラスそっくりなのにふにゃっとなるのも面白いのでおすすめです。
ホットソークの浸し方のコツ(耳たぶピアス)
暖かい塩水が入れたコップを持つ手が滑らないように、水がこぼれても大丈夫なようにコップをタオルで包んで耳にあて、コップをそっと斜めに傾けてしっかり耳たぶがお湯に浸るようにする。
そして、このままの状態で5〜10分キープします。
この時、なるべくギュッと潰せる柔らかいコップ選ぶ。
これがホットソークを楽にするコツです!
なお、今回ホットソークの塩入りぬるま湯は、
38〜40度くらいのお湯230ccに海塩(sea salt)を小さじ4分の1
としましたが、普通ホットソークの塩分濃度は「お湯200ccに塩小さじ4分の1」と書かれていることが多いです。
でも、私は200ccで溶かすと塩分が濃すぎるように思います。
多分、元々は海外の1カップ(8オンスや250ml)だったのものが、翻訳された時に日本の1カップの200mlになってしまったのではないでしょうか。
「お湯200ccに塩小さじ4分の1」は覚えやすく計りやすいですが、特に乾燥肌には濃い塩分は良くないので最初は「塩分濃度ひかえめ」で試すのが良いでしょう。
塩はお湯が透明になるまでしっかり溶かしてください。
両方の耳をケアする場合は、塩水を取り替えます。
また、患部を温めて血管が広げ、血の巡りが良くして新陳代謝を促すこともホットソークの目的なので、お湯が冷えたら温め直しましょう。
終了後、水道水でしっかり塩分を洗い流すのも大切なポイントです。
ですから、入浴前にホットソークしてそのままシャワーで流すのもおすすめです。
炎症を起こした状態のピアスホールは塞がりやすいですから、塩分で変質する心配のない素材なら、ピアスを着けたままホットソークするのが良いと思います。
洗浄しすぎも状態を悪くしますから、ホットソークをするのは1日1~2回。
ホットソークを2〜3日行えば、耳の痛みなどはかなり和らぐはずです。
ですが、ホットソークの食塩水の殺菌効果や温水の温め効果は自然治癒を促進するものであって、傷を直接治療するものではありません。
何度かホットソークをしても症状の改善が見られないときは、皮膚科を受診して、きちんと診察・治療してもらいましょう。
ピアストラブルは「金属アレルギー」が原因であることも多いので、アレルギーの検査をして原因金属を特定し、ピアスそのものを交換しないとトラブルが解決しない可能性もあります。
私は医療用ステンレスから22Kのピアスにして調子が良くなりました。
こちらで詳しくレビューしています。
まとめ
ピアス後のトラブルにお湯と塩だけで出来てかなり効果があるホットソーク。
簡単なはずなのに、実際にやってみると耳たぶだけをお湯につける、というのは結構やりにくいですよね。
コップいっぱいにお湯を入れておっとと、、、とやらなくても、柔らかく変形するコップを使って耳の近くでギュッと水位をあげれば楽々出来ちゃいます。
ホットソークがやりにくい、うまく出来ないという方は、ぜひこの方法を試してみてくださいね!