来年の干支は「子(ねずみ)」!
子年にお参りしたい「ねずみ」に縁のある神社仏閣をご紹介します。
子年生まれの方はもちろん、子年の初詣にぜひ行ってみてください。
2020年の十二支の子(ねずみ)は、干支の組み合わせでは庚子です。
2020年は庚子(かのえね、こうし)になり、60ある干支の組み合わせの37番目にあたります。
陰陽五行では、十干の庚は陽の金、十二支の子は陽の水で金が水を生む「相生」となります。
相生(そうせい)は、順送りに相手を生み出して行く陽の関係です。
吉凶など詳しい運勢が気になる方は暦をご確認ください。
2020の干支はねずみ!ネズミ縁起あれこれ
干支の子とは「鼠(ねずみ)」のことですが、子年といえば十二支中で第1番目の干支。
元号が令和になったこともあり、一際フレッシュな感じがしますよね。
害獣のイメージもあるネズミですが、ネズミは多産であることから世界で子宝、子孫繁栄のシンボルとされています。
昔話にも、白いネズミがおじいさんおばあさんのために米俵や大判小判を持ってくるお話がありますよね。
ネズミは「大黒様のお使い」とされているため豊穣・財福の象徴で、「寝ず身」「寝ず見」「根住み」「根積み」などの当て字から、労働や家内安全という意味でも良いイメージがあります。
そんなネズミに縁がある、子年の干支パワー溢れるおすすめ神社をご紹介します。
初詣におすすめ東京の干支ねずみ神社
ネズミにゆかりのある神社は、大国主命(おおくにぬしのみこと)をお祀りしている神社です。
大国主命は「因幡の白兎」を助けた心優しい神様として有名ですが、須勢理毘売命(スセリビメノミコト)と恋仲になった際、これを良く思わない須勢理毘売命の父、須佐之男命(スサノヲノミコト)に様々は試練を与えられるのですが、その時試練で野火に包まれた時ネズミに命を救われたのです。
もしお近くに子神社(ねじんじゃ)または子之神社(ねのじんじゃ)という名前の神社があれば、大国主命様の神社である可能性が高いですから、子年にぜひお参りしてくださいね。
東京で大国主命(おおくにぬしのみこと)をお祀りしている有名な神社は、府中市にある大國魂神社です。
大國魂神社の主祭神は大國魂大神ですが、大國魂大神は大国主命と同じ神様なのです。
大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)は武蔵国の総社。
都内ではかなり大きな神社で結婚式場も併設されているため、花嫁行列が見られることもあります。
参道の「馬場大門の槻並木(ばばだいもんのケヤキなみき」)は国の天然記念物に指定されています。
また、大國魂神社の本殿裏にある樹齢およそ1000年の銀杏の大木も有名なパワースポットです。
この大銀杏の根元には蜷貝(にながい)という小さな巻貝があり、お乳がでないときにこの貝をせんじて飲むと乳の出が良くなるという「大國魂神社七不思議」があったため、現在もたくさんの妊産婦さんが産後の健康祈願に訪れます。
住所:東京都府中市宮町3-1
電話番号:042-362-2130
アクセス:京王線「府中駅」より徒歩5分
JR武蔵野線・南武線府中本町駅より徒歩5分
駐車場あり(200台・有料)
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都内では杉並区の「福相寺」という日蓮宗の本山である妙法寺の近くの寺院も、子年のお参りにおすすめです。
福相寺は満願大黒天をお祀りしているので、境内に大黒天のお使いであるネズミの石像があるからです。
三つ重ねた米俵に乗った一対のネズミの石像があります。
住所:東京都杉並区堀ノ内3-48-58
電話番号:03-3311-7141
アクセス:東京メトロ丸ノ内線「東高円寺駅」1出口より徒歩約11分
初詣におすすめ京都の干支ねずみ神社
狛犬ならぬ「狛ネズミ」がいる神社として有名な京都の大豊神社。
創建889年の大豊神社は子年に一押しの神社です!
主祭神の少彦名命が祀られている本社は狛犬さんですが、境内(左の社)に大国主命をお祀りした「大豊神社大国社」があり、そちらで可愛い「狛ネズミ」さんに会うことができるんです。
この記事の冒頭に掲載した写真は大豊神社大国社の吽形(んぎょう)狛鼠。長寿を表す水玉を抱えています。
上の写真はすくっと立った姿の阿形(あぎょう)狛鼠で、抱えている巻物は学問を象徴しています。
子年の方に人気のねずみの可愛らしい御守りや狛ネズミの絵馬もあるので子年にはたくさんの人で賑わいます。
2020年も混雑が予想されますが、機会があればぜひお参りしてください。
大豊神社の境内では大国社の他にも火難除の愛宕社の狛鳶(とび)、災難除の日吉社の狛猿(さる)にも会えます。
お稲荷さんもあるので狐(きつね)さんもおり、様々な御利益を一度に授かることができる神社です。
初詣以外にも、春先は椿ヶ峯といわれるだけあって椿が美しく、遅咲きの紅梅と同時に見られることもあるというしだれ桜もとても綺麗です。
春は哲学の道の桜も楽しめますし、秋も紅葉もベストシーズンですから子年に京都に行くことがあったらぜひ足を伸ばしてみてください。
住所:京都市左京区鹿ケ谷宮ノ前町
電話番号:075-771-1351
アクセス:市バス32、100系統「宮ノ前」下車徒歩3分
初詣におすすめ大阪の干支ねずみ神社
大阪にも「狛ねずみ」さんがいる神社があります。
大阪市浪速区の敷津松之宮 大国主神社です。
大阪七福神めぐりの「木津の大国さん」と言った方がわかりやすいかもしれません。
敷津松之宮の敷地内に摂社である大国主神社があり、敷津松之宮の参道と大国主神社の参道がクロスしています。
日本の神社仏閣には神仏習合したものがよくありますが、こちらでは大国主命が大国=大黒=仏教の大黒天と習合しており神社にこのような大黒様がいらっしゃいます。
大黒天といえば米俵、米俵といえばネズミ!
ネズミは大黒様のお使いなので、こちらの大国主神社には狛犬ではなく狛ねずみさんがいるのですね。
こちらの狛ねずみは大黒様のお使いらしく小槌を持ったネズミと米俵を抱えたネズミ。
財布の中に入れるとお金が増える、宝くじが当たる!と評判の「種銭」というお守りも人気の金運アップ、商売繁盛の神社です。
住所:大阪府大阪市浪速区敷津西1-2-12
電話番号:06-6641-4353
アクセス:大阪メトロ「大国町駅」下車徒歩約3分
子年の守護本尊「千手観世音菩薩」のあるお寺もおすすめ
子年の守護本尊は千手観世音菩薩です。
京都で千手観世音といえば蓮華王院(れんげおういん)三十三間堂ですね。
自分や会いたい人に似たお顔が必ず見つかるという国宝に指定された1001体の「木造千手観音立像(りゅうぞう)」は圧巻です。
また、三十三間堂の風神・雷神は教科書でもおなじみの俵屋宗達の風神・雷神図のモデルだと言われています。
拝観料が必要ですが、子年の方はぜひ今年お参りされると良いと思います。
三十三間堂の堂内は撮影禁止です。
住所:京都市東山区三十三間堂廻町657
電話番号:075-561-0467
アクセス:JR京都駅より市バス100・206・208系統「博物館三十三間堂前」下車
京阪七条駅より徒歩7分
駐車場あり(50台・無料)
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大阪には、紫雲山 葛井寺に国宝に指定された千手観音像があります。
葛井寺の千手観音像は奈良時代に作られた大阪唯一の天平仏で、日本三大千手観音のひとつです。
毎月18日と8月9日の千日参りの時だけ開帳される秘仏です。
新年は1月18日が「初観音会」になります。
住所:大阪府藤井寺市藤井寺1-16-21
電話番号:072-938-0005
アクセス:近鉄南大阪線「藤井寺駅」よりすぐ
ちなみに、日本三大千手観音とは大阪の葛井寺、奈良の唐招提寺、京都の寿宝寺にあり、千手観音と言っても実際に千の手をもつのはこの三体だけなのだそうです。
まとめ
東京では杉並区の福相寺にネズミの像があります。
狛ネズミさんはいませんが、大国主命(おおくにぬしのみこと)を祀る府中の大國魂神社もおすすめです。
京都の大豊神社は狛ネズミに会える子年に一押しの神社。
12年に一度の子年に毎回大勢の参拝客で賑わいます。
大阪の敷津松之宮 大国主神社でも、大黒様ゆかりの狛ネズミに会えます。
他には子神社(子之神社)や子年の守護本尊である千手観世音菩薩が御本尊のお寺も子年の初詣におすすめです。
今年の初詣は干支のネズミに縁のある神社仏閣で新年の無事をお祈りしてみてはいかがでしょうか。