離乳食のお粥がパクパク食べられるようになったら、
パン、うどんなど小麦の主食にもチャレンジしたいですね。
小麦製品が使えるようになると離乳食は幅が広がります。
でも、小麦アレルギーの話をよく聞くし、
いつからどうやって試せばいいか、迷いますよね。
小麦アレルギーのことを考えると、最初はパンよりも
うどん、そうめんから始めるのがおすすめです。
でも、麺類ってちょっと固くて離乳食に使いにくく感じませんか?
うどん、そうめんを柔らかくする方法をご紹介します。
離乳食で小麦を試したい時のやり方と注意点
赤ちゃんのアレルギーというと「卵」が有名ですが、
小麦もアレルギー症状を起こしやすい食品です。
初めて小麦(小麦粉)で作ったものを食べさせる時は、
小麦以外の添加物が多い市販の食パンよりも、
小麦、水、塩、だけでシンプルに作られたうどんがおすすめ。
食べたものに何が入っていたか、がわかりやすく
アレルギーの原因が本当に小麦かどうか、判断しやすいからです。
そうめんも、赤ちゃん用のベビーそうめんは油・塩抜き
原材料は「小麦のみ」ですので安心です。
赤ちゃんに小麦を与えるのはいつから?
うどん、パンなどの小麦製品は、初期からOKだったり
6ヶ月から、と離乳食の進め方でも意見が分かれています。
最近、小麦アレルギーの赤ちゃんが増えていますので、急がずに
赤ちゃんが離乳食に慣れてよく食べるようになり、
3回食に進んだ頃からゆっくり、少しずつ試しましょう。
赤ちゃんに小麦をあげる時の注意点
初めて小麦を食べる時は、ひどいアレルギー症状が出たら
すぐに病院に行けるように、平日の午前中にします。
そして、初日はほんのお味見程度、1口だけに。
何もなければ、翌日同じものを2口。
と赤ちゃんの様子を見ながら与えましょう。
はじめは「原料は小麦のみ」のシンプルなうどんorそうめん、
それからパンへ、と進めていくのがおすすめです。
小麦が大丈夫!とわかれば、離乳食の幅がぐっと広がりますよ。
特に乾麺から2分で茹でられる「そうめん」は
夏だけでなく一年中活躍させたい便利食品です。
離乳食うどんとそうめんの違いと小麦粉について
うどんとそうめんはどちらも同じ「小麦粉」でできています。
ですが、各メーカーによって違いがありますが
うどんが「中力粉」を使うのに対し、そうめんはそれより
グルテンが多い「中強力粉」を使用しています。
(パンはさらにグルテンが多い「強力粉」を使うことが多いです)
グルテンとは小麦独自のタンパク質で多いほど粘りと弾力が増します。
デュラムセモリナというパスタ用の小麦粉に使われる
「デュラム小麦」も、グルテンを多く含みます。
アレルギーの原因に「タンパク質」があることを考えると、
グルテンの少ない小麦粉の方がより安全と言えるでしょう。
また、うどんが「小麦粉と塩と水」だけなのに対し、
一般的なそうめんは細く延ばすためにごく少量「植物油」が入り、
打ち粉にタピオカなどの「デンプン」が使われることもあります。
(「ベビーそうめん」ならば、原材料小麦だけです。)
赤ちゃんの離乳食はじめての小麦に「うどん」がおすすめなのは、
原材料が小麦粉と水と塩だけでシンプル、という理由があるんです。
離乳食のうどんを短時間でやわらかくする方法
離乳食のうどんは、袋入りのものを使う場合が多いと思います。
「袋入りうどん」を赤ちゃん用のペーストにするには、袋の上から
よくもんでつぶし、袋から出して耐熱容器に入れて水を足し、レンジ加熱すればOK。
小分けにして冷凍保存しておくと便利です。
うどんは太くてつぶしやすいので、茹でた後
しばらくそのままふやかすだけでもペーストにできますよ。
「そうめん(乾麺)」の場合は、茹でる前にポキポキ折って
短くしてから、やわらかく茹でましょう。
茹で上がったらお湯を切り、ジップロックなどのビニール袋に入れ
袋のうえからよくもんでペースト状にしたらレンジ加熱して完成です。
そうめんもうどんと同じように冷凍しておくと便利です。
うどんやそうめんをもっとなめらかにしたいときは、
袋の上からもんだ後、めん棒(なければラップの芯など)でのばしたり、
ちょっと面倒ですが完成後に裏ごしすると良いでしょう。
まとめ
小麦製品が食べられるようになると、
離乳食作りはぐっと楽になります。
小麦は卵、牛乳の次にアレルギーを起こしやすい
食品なので、初めての離乳食を食べさせる時はまず
「小麦のみ」で作られたうどん、そうめんで
試してみることをお勧めします。
やわらかくしたものを1さじずつ食べさせましょう。
袋入りのうどん、短時間で茹でられるそうめんは
どちらも離乳食の強い味方です。
上手に利用してバリエーションを広げてくださいね!