青森県青森市で、毎年8月2日から7日に行われる、東北三大祭りのひとつ「ねぶた祭り」。
夜には明かりが灯る大型の山車「人形ねぶた」と、その周りで跳ね躍る「ハネト」集団の熱気は大迫力!
一度は生で見たい国内外で人気のお祭りですね。
ねぶた祭りのハネトは鈴をつけているのですが、この鈴が「幸運を呼ぶ」と人気なんですって。
ねぶた祭りでハネトの鈴を拾う、もらう方法について、調べてみました。
ねぶた祭りの鈴の意味とは?なぜ人気なの?
ねぶた祭りのハネトとは、跳人(はねと)つまり「飛び跳ねる人」のことで、災いを跳ね飛ばす、という意味もあります。
まだねぶた祭りに行ったことがない、という方は、こちらの動画で「ラッセ、ラッセ、ラッセーラー!」という威勢の良い掛け声とともに跳ねるハネトをぜひご覧ください。
動画を見ていると一緒に跳ねたくなりますよね!
夏祭りで山車(だし)やお神輿(みこし)を担げるのは普通、その神社の氏子(うじこ)など地元の人に限られますが、
青森のねぶた祭りは誰でもハネトになれる、観光客の皆さんもどうぞどうぞ!というとてもオープンな参加型の夏祭りです。
ハネトの衣装さえ着ていれば、誰でもハネトになれるので、外国からの観光客もたくさん参加しています。
(一部、部外者禁止の団体もあります。全員が揃いの衣装を着ているグループです。)
ハネトの衣装は青森で買うことも出来ますし、レンタルもあります。事前に予約すれば、
無料で衣装を貸し出ししてくれる団体もあるんですよ。
ねぶた祭りでハネトになる方法については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
ハネトは体に鈴をたくさんつけてシャンシャン鈴を鳴らしながらはねるのですが、跳ねていると、自然にこの鈴が道路に落ちます。
という、子供の遊びが「幸運の鈴」の始まりですが、「ねぶた鈴(腰鈴)」は縁起物として人気がでて、今では通販もあるほど人気のお土産になりました。
「鈴」はそれ自体が災難除けのラッキーアイテム。
ねぶた祭りのパワーたっぷりの鈴が「幸運のお守り」として人気になったのもうなづけますね。
ねぶたの鈴は拾うもの、って本当?
ねぶた祭りの鈴は、元々子供達がお祭りの後
ハネトから自然に落ちた鈴を拾う
ことから始まった、と言われていますので、本来
「落ちた鈴を拾う」
のが正しいとされています。
ですが、幸運の鈴として有名になってからはなんとしても鈴を拾おう!と人混みの中で立ち止まったり、山車に近寄る、といった危険な行為が目立つようになりました。
ハネトから「ねぶた鈴」がコロコロ、と落ちると「あ!」と夢中で飛び出して追いかけたくなると思いますが、衝突・転倒など大きな事故になる恐れがあります。
鈴は拾わず、ハネトからもらってください
というのが最近のねぶた祭りの方針のようです。
ねぶたの鈴はハネトにもらうことも出来る
ハネトの人達は、見物人が鈴を欲しがっていることを良くわかっているので、桟敷席や沿道で見ている観光客に向けて、ポーンと鈴を投げてくれたりします。
ねぶた祭りの思い出として、たくさんの人に鈴を持ち帰ってほしい、と思っているハネトは多いので、「下さい」とお願いすれば、ほとんどのハネトが喜んで鈴を分けてくれると思います。
ただ、ハネトがつけている鈴は、衣装代とはまた別に個人的に購入したものであることがほとんどです。
最終日ならともかく、初日から全部の鈴を人にあげるのは正直ちょっときつい、という人もいるでしょう。
ハネトにお願いして鈴をもらうのは良いのですが、ちょうだいちょうだい!としつこくせがんだり、
くれぐれも腰からむしり取ったりしないように!
マナーを守ってねぶた祭りを楽しんで下さいね。
まとめ
ねぶた祭りで躍動するハネトの腰でシャンシャンと景気良く鳴る鈴。
ねぶた祭りの思い出に、幸運の鈴、「ねぶた鈴」をぜひ持ち帰りたい、という人は多いと思います。
ハネトが落とした鈴を拾う、というのが基本ではありますが、毎年200万人もの人が訪れるというお祭りの混雑の真っ最中、特に夜、小さな鈴を拾う行為は危険を伴います。
鈴は拾わずハネトからもらって下さい、というのが最近の方針ですので、マナーを守って安全に楽しんで下さいね。