その年に亡くなった方の初めてのお盆、
新盆(初盆)には、親戚や故人と親しかった友人などから
提灯やお供物、現金をいただくことがあります。
法要に来ていただいた方には精進料理をお出ししたり、
引き物と呼ばれるお土産をお渡しするので
お返しは不要、と言いますが、
新盆の法要に出席されなかった方や、
「御仏前」「御供物」「御供」を郵送して
くださった方へのお返しは?と迷いますよね。
新盆のお返しについて調べてみました。
新盆のお返しが不要が理由
新盆(にいぼん)、初盆(はつぼん)とは、
故人が亡くなって初めて迎えるお盆のことです。
宗派、地方により違いがありますが、仏になった
故人が初めて戻ってくる、ということで
新盆には特別に白い提灯を用意したり、お経を
あげてもらって盛大に供養することが多いです。
新盆に提灯や御供物、現金などを頂いた場合、それは
故人に対しての物なので、特にお返しする必要はない、
とされています。
お盆の供養にお招きした場合、普通法要後に
食事をお出しして、「志」と表書きした引き物(お土産)
をお渡しするので、頂き物に関してのお返しとしても
それで十分である、という考え方です。
新盆にお返しする場合のしの表書きは?
新盆の法要に出席されない方から
「御仏前」「御供物」「御供」などの
表書きで品物や現金を直接、または郵送で
いただいた場合は、「志」としてお返しの
品物を送るのが一般的です。
金額は、いただいた額の1/3〜1/2が目安です。
お返しの品物は、香典返しと同じような
消耗品(お茶やタオル、洗剤など)そして
季節柄「そうめん」もよく選ばれます。
お返しの品物の「のし」は、黒白か銀色の結び切りで
上段に「志」または「租供養」と書けば良いのですが、
「新盆志」「初盆供養」とするとより丁寧です。
下段には「○◯家」と書くのが一般的です。
東日本では新盆、西日本では初盆、という言葉が
使われますので、地方の習慣にあわせて下さい。
新盆のお返しのお礼状の書き方
新盆のお供物を郵送で送って下さった方に
お返しの品物を送るときは、お礼状も添えると
良いと思います。シンプルに、
新盆を無事終えました。 ありがとうございました。
という内容を伝えれば良いでしょう。
品物を送る時、のし書きを「志(こころざし)」
でとお願いすると無地のメッセージカードを
もらえる場合がありますが、カードなら例えば
お蔭様で無事初盆を終えることが出来ました
誠にありがとうございました
残暑厳しい折ご健康には一段とご留意ください」
と書いてはいかがでしょうか。
新盆のお礼状の手紙の例文です。
過分なるご厚志を賜り誠に有難うございました
謹んで仏前に供えさせていただきました
心より御礼申し上げます
私どもも新盆を迎えやっと落ち着いてまいりました
暑さの折、○○様もどうかご自愛ください」
など、簡単に近況を書き添えると良いと思います。
まとめ
新盆のお返しは、法要にお招きした方、
来て下さった方には、食事と引き物をお渡しすれば
そのほかのお返しは不要、
法要にいらしていない方からお供物、現金を
いただいた場合は1/3〜1/2程度の金額の
お返しをするのが一般的です。
お盆の風習は宗派や地方によって
かなり異なりますので、法要を取り仕切る方、
地域の風習に詳しい方にも確認して
失礼のないようにしましょう。