犬は暑がり。夏はちょっとお散歩するだけで
ハァハァしてしまいますが、ハァハァする
「パンティング」は犬のエネルギーを消耗します。
夏に食欲が落ちる、餌を食べなくなる
犬は多いですが、栄養が不足すると
体力や免疫力が落ち、ますます夏バテして
しまう、という悪循環になります。
暑い夏に犬が食べやすい餌とおやつ、
手作りご飯についてご紹介します。
犬の夏バテ対策は食事から
夏に餌をあまり食べなくなる犬は多いですが、
水分だけでは栄養を取ることができません。
夏の水分補給はとても大切ですが、
人間と同じように、犬も冷たい水や氷の
とりすぎは食事を食べない原因になりますし
嘔吐や下痢を招くこともあります。
夏を元気に乗り切ってもらうためには、
ご飯もしっかり食べて欲しいですよね。
特に、食欲不振になりやすい子犬や老犬は
熱中症を起こしやすいので要注意です。
犬が夏バテして元気がなく、食が細い時は
いつもの食事をちょっと工夫してみましょう。
いつものドッグフードにちょっと手を加えたり
おやつに野菜や果物、ヨーグルトを取り入れる、また
ドッグフードからチキンスープなど手作りのごはんに
変えると、よく食べるようになることもあります。
犬の夏バテ対策ドッグフード&おやつの工夫
犬のメインの食事はカリカリのドッグフードが
多いと思いますが、ドッグフードを冷蔵庫でちょっと
冷やしたら、犬がよく食べるようになった、
という声があります。
ハァハァして舌で体温調節している犬は、
舌が冷えると気持ちいいのかもしれませんね。
一度試してみる価値はあると思います。
カリカリのドライフードをふやかしたり、
半生など柔らかいウェットフードに変えると
食べるようになることもあります。
ウェットフードは、いつものドライフードに
ちょっと混ぜるだけで食いつきが良くなる
こともあるので試してみて下さい。
犬用ふりかけを利用してもいいですね。
また、ドライフードに鳥ささみなどの
肉の煮汁をかけると、匂いが食欲を増し、
水分補給にもなります。
犬の夏バテにはプレーンヨーグルトもおすすめ
ドライフードに無糖のプレーンヨーグルトを
かけるのも夏バテ防止におすすめです。
牛乳大好きワンちゃんもいますが、一般に
牛乳は犬に良くない、と言われていますよね。
ですが、ヨーグルトは下痢の原因になる
乳糖が乳酸菌に変化しているため、
犬の腸内環境にも良いといわれています。
甘いヨーグルトは糖分が高すぎますが、
無糖のプレーンヨーグルトと水分や
ビタミンも取れるフルーツとの組み合わせは
犬の夏のおやつにおすすめです。
犬に食べさせて良い果物、悪い果物
犬は基本、甘いものが好きですから、
甘い果物を好む子は多いです。
犬に与えて良い果物は、スイカ、梨、
りんご、バナナなど。種や皮は
取り除いてからあげて下さいね。
逆にみかん、キウイ、パイナップル、
マンゴーなどの果物は、犬が下痢しやすい
のでオススメしません。
また、さくらんぼや桃は種に毒がある
ので犬には与えないで下さい。
犬が喜ぶ手作りごはんで夏バテ防止しよう
ドッグフードから手作りご飯に変えることで
犬の食欲が戻ることもあります。
夏バテ気味の犬におすすめの食材
野菜なら、キャベツ、白菜。トマト、キュウリ、
レタスや大根、オクラも大丈夫です。
肉などのタンパク質は脂肪の少ないもの、
鶏のササミ、白身魚、納豆や豆腐も
消化がよく、おすすめです。
昔うちで飼っていた柴犬の雑種は
キャベツと鶏胸肉を煮たものが好きで、
ハフハフしながらよく食べていました。
冷蔵庫から出した牛なま肉も好きで、
特にデパートで買ってきた高級牛には
すごい勢いで食いつき、グルメな父を
「こいつは味がわかる」
と喜ばせていたんですよ。
(16歳まで長生きしてくれました。)
あまり贅沢にしてしまうのは問題ですが、
ちょっと食欲スイッチを入れてあげるのも、
効果があるかもしれませんね!
犬にも食べ物のアレルギーがありますので、
初めて食べる食材の時は、犬の様子を
よく観察しながらあげて下さい。
匂いが食欲をそそる!チキンスープ
では、犬ごはんの基本、夏バテにオススメの
「チキンスープ」の作り方を紹介します。
鶏肉は、脂肪の少ない胸肉、ささみがおすすめ。
低脂肪高タンパクでアミノ酸たっぷりです。
肉がかぶるくらいの水を入れ、30分コトコト煮ます。
この時、キャベツ、白菜、人参、トマトなどの野菜を
一緒に煮るとミネラルやビタミンも摂れます。
(長ネギ、玉ねぎ、ニンニク、ニラなど
犬にあげてはいけない野菜は入れないように!)
肉と野菜が煮えたら出来上がり。
犬が夏バテで元気がないときは肉と野菜をこし
スープだけを冷まして飲ませてもいいですし、
ドッグフードにスープをかけてもチキンの
匂いが食欲をそそります。
食べやすく裂いた肉、小さく切った野菜を
手作りごはんとしてあげてもOKです。
白いご飯を混ぜてもいいですね。
出来上がったチキンスープは塩少量入れて
冷凍保存することもできます。
犬の夏バテと塩分について
犬の手作りごはんは塩味なしの「無塩」
にしなくてはいけない気がしますが、
犬の夏バテ予防には塩分も必要です。
犬は汗をかかないから塩分は必要ない、
といわれていますが、塩分はほとんどが
汗ではなく尿中に排泄されるので、水分が
とれていれば、余分な塩分は排泄されます。
もちろん塩分の取りすぎはいけませんが
ドックフードも、表示を見ると塩
(塩化ナトリウム)が含まれています。
塩をほんの少し入れると保存性も高まるので、
スープを冷凍する時は入れてみて下さいね。
まとめ
暑い夏はどうしても犬の運動量が減るので
ある程度食が細くなるのは仕方ありませんが、
夏を元気に乗り切るには、しっかり食べて
栄養をとることがとても大切です。
夏バテ気味で餌を食べないワンちゃんには、
いつもの犬の餌を一工夫してあげましょう。
犬のおやつに果物を取り入れるのも
ビタミン補給におすすめです。
夏の水分補給にも役立ちますので、
チキンスープなどの手作りごはんも
ぜひ試してみて下さい。