東京の七夕、といえば台東区下谷の朝顔まつりです。
真源寺境内の入谷鬼子母神で行われる朝顔市は
江戸時代からの歴史があり下町情緒たっぷり。
ずらりと並ぶ朝顔の鉢と風鈴が、夏への期待を
膨らませる、季節感あふれるイベントです。
朝顔だけに朝早くからやっているのはもちろん、
夜遅くまで屋台がたくさんでてとても賑わいます。
入谷鬼子母神の朝顔市の楽しみ方をご紹介します。
東京の七夕祭りといえば朝顔市!な理由
まだ梅雨空が続く七夕、東京都民に「夏本番」
を告げるのが、江戸時代から続く伝統行事
入谷鬼子母神の朝顔市(朝顔まつり)です。
入谷朝顔まつりの開催日は、
7月6・7・8日の3日間
いなせな法被姿の売り子さんが
色とりどりの朝顔の鉢植えを売る光景は
下町情緒あふれる「東京の夏の風物詩」で
毎年40万人もの人出で賑わいます。
朝顔まつりの期間は歩行者天国になり
朝顔以外の屋台もたくさんでるんですよ!
なぜ七夕に朝顔なの?と不思議に思うかも
しれませんが、中国では朝顔のことを
「牽牛子(ケンゴシ)」というため、朝顔には別名
「牽牛花(けんぎゅうか)」という和名があるんです。
牽牛、の意味は「牛を引く、牛飼い」で
中国で朝顔が「牽牛子」になったいわれには
七夕伝説とはまた違う理由があるのですが、
七夕の彦星、牽牛と同じ名前!ということで
江戸の人が七夕に朝顔市を始めたんですね。
入谷朝顔まつり(いりやあさがおまつり)は、
東京都台東区下谷の真源寺境内にある
「入谷鬼子母神」で行われます。
真源寺は下谷七福神の「福禄寿」のお寺でもあります。
住所: 東京都台東区下谷1-12-16(入谷鬼子母神)
開催日時:毎年7月6・7・8日
開催時間:午前5時から午後11時
交通: 東京メトロ入谷駅出口2より徒歩1分
JR「鶯谷(うぐいすだに)駅」南口より徒歩3分
料金: 無料
注意!朝顔まつり開催期間中は路上パーキングメーター
及びパーキングチケットは休止。
駐輪スペースもありません。
朝顔まつりですので、朝5時からやっています!
種類にもよりますが、基本朝顔は朝しか咲かないので
暑い時期ですし、朝早めに行くのがオススメです。
朝顔市は毎年6時くらいからにぎやかです!
朝顔市でじっくり朝顔を選んだ後で、
ヌンパンサンドウィッチ クロスタンカフェ、
DEN、SUNなど朝8時から開く入谷のカフェで
朝食(モーニング)を食べるのもいいと思いますよ。
朝顔だけでなく、食べ物などの屋台も
100軒以上並びますので、お祭り気分で行くなら
全屋台がオープンする11時頃でもいいかも。
また、朝顔市は七夕に行われるので、もう1つの
七夕イベント「下町七夕まつり」と日程が
重なる日が多いです。
朝顔まつり会場(言問通り)から
下町七夕まつりの会場(かっぱ橋本通り)
までは徒歩で20分かからない程です。
暑い日や雨の日は移動がちょっと大変かも
しれませんが、ずらりと並ぶ七夕飾りと
スカイツリーはとても見応えがあるので
朝顔市と合わせて、一日じっくり東京の下町を
楽しんでみてはいかがでしょうか。
入谷鬼子母神の朝顔市の朝顔の選び方
朝顔市には行灯仕立ての朝顔の鉢がずらりと
並んでいますが、どこで買っても値段は同じです。
茎が太くしっかりして葉と蕾が多い鉢、
が良いとされていますが品質も一定ですので、
色や形が好みの花を選べば大丈夫です。
入谷の朝顔市には、画像のえび茶色の「団十郎」や
「曜白(ようじろ)」など他ではなかなか見かけない
朝顔も並ぶので、じっくり探してみてください。
朝顔まつり自体は夜遅くまでやっていますが、
朝顔の花は朝しか咲きません。
朝以外はしぼんでしまって写真でしか
何色の花なのかわからなくなりますから
朝顔を買うならやっぱり朝がおすすめです。
購入した朝顔の鉢は、朝顔市の会場から
宅配便で送ってもらうことも出来ます。
夏らしい鉢植えの朝顔は贈り物にしても
とっても喜ばれますよ。
朝顔は上手に管理すれば長く楽しめます。
日当たりの良いところにおき、夜は
ちゃんと暗くしてあげることが大切です。
しぼんだ花をすぐ摘み取ると長持ちします。
朝顔の種が欲しいときは、9月中旬頃に咲く
最後の花で採るようにして下さい。
注:朝顔市では琉球朝顔など種が実りにくい
朝顔も売られています
入谷朝顔市の名物!きびだんごとお守り
朝顔市で朝顔と風鈴以外にぜひ購入したいのが
「朝顔の花のお守り」です。
鬼子母神といえば子育てと安産ですが、
朝顔市の朝顔のお守りは「身体健全」守りです。
お守りを購入すると、火打ち石でカチカチ!
とお祓いしてくれるんですよ。
朝顔市に来たら、朝顔のお守りもお忘れなく。
もう1つのオススメは、境内の奥で売られている
朝顔市限定販売「喜田屋のきびだんご」です。
きびだんご、と言っても黄色いお団子ではなく、
こし餡でツブツブのきびが入ったお餅を包んだ、
伊勢の赤福のような感じの和菓子です。
山のようにちょっと尖っているのは、
朝顔のつぼみに似せているんですって。
「恐れ入谷の鬼子母神」と書かれた
朝顔のパッケージに包まれたきびだんごは
朝顔市のお土産にぴったりですよ。
まとめ
七夕に江戸情緒を味わえる朝顔市は、
東京でぜひ体験したいイベントのひとつです。
大きくてカラフルな朝顔の花は、梅雨の
ジメジメした気分を吹き飛ばしてくれますよ。
朝顔市は、まだ雨も多いけれど暑い時期なので
涼しい午前中に、できれば朝早く朝顔が咲いている
時間に行くことをおすすめします。
朝顔の鉢はもちろん、朝顔のお守りや
この時期しか買えないきびだんごも
ぜひ購入してくださいね。