お盆に帰省した時、亡くなった友人・知人の家に新盆のお見舞いに行きお線香をあげたい。
お見舞いに行く時間はないけれど、気持ちとしてお菓子などのお供えやお金をおくりたい。
このような場合、手土産の掛け紙「のし」やのし袋には、なんとかけば良いのでしょうか。
新盆見舞いの「のし」の書き方についてご説明します。
新盆見舞の”のし”の書き方は?
亡くなった友人・知人が初めて家に戻ってくる新盆(初盆)にぜひお線香をあげに行きたい。
新盆のお見舞いに行く際、手土産の「のし」またはお見舞いののし袋にはなんと書けば良いのか、迷いますよね。
お葬式には「御香典」
四十九日までは「御霊前」
という言葉を使いますが、お盆の場合はもう故人が成仏して仏様になっているので、
・御供
というのし紙を使います。
お金を包む場合は、
・御供料(御供物料)
・御香料
になります。
新盆見舞の”のし袋”の水引は?
のし紙(掛け紙)のし袋の水引は、不祝儀用の結び切りになりますが、水引の色は地域によって違います。
私は関東なので水引の色は黒白が銀、なのですが関西では四十九日法要から「黄白」になるのでお盆の水引は黄白、ですから注意が必要です。
お盆の習慣は地方によって差が大きいので、地元の習わしに従うようにしましょう。
新盆見舞”のし袋”の表書きは?
手土産と別にお金を包む場合、表書きが重なるのは良くないので、
・品物(手土産)は「御供(ごくう)」
と、表書きを変えます。
お盆の場合は、のしの下段に書く氏名に特に薄墨を使う必要はありません。
新盆見舞にお花を持参するときは?
新盆見舞いに頂いた手土産は「お花が一番嬉しかった」という声もあります。
お花の場合は「のし」は不要です。
バラなど棘のある花や派手な花は避け、白をメインに色、香りとも落ち着いた花を選びましょう。
新盆の品物「のし」以外の注意点
友人・知人の新盆に伺う場合、手土産はお仏壇へのお供えとして故人の好物などの品物を持参する場合が多いと思います。
私も普段、おじいちゃんが好きだったお饅頭などをお供えしているので、好物をお供えするのは良い供養、と思っていたのですが、
お子様を亡くされたご両親が
「好きだった食べ物を見るのが辛い」
「もう食べられられないのだと思うと悲しい」
とおっしゃっているのを聞いて、たとえ故人の好物を知っていたとしても、一般的なお供えのお菓子や果物にするという配慮もあるのだと知りました。
逆に、故人の好物を覚えていてくれて嬉しい、ありがたいと思う方もいらっしゃるでしょう。
とても難しいことですが、どちらにしてもこちらの気持ちを押し付けることのないようにーーー、と思います。
避けるべき品物、といえば、お盆は仏教行事なので動物の肉や魚など「殺生」につながる物もお供えには不適格です。
新盆のし袋のお金の入れ方
新盆のお見舞いに、お花やお菓子と一緒にいくらか包みたい、という場合、のし袋には「御仏前」「御香料」と書けばよいのですが、新盆見舞いはいくら包めば良いのか、迷いますよね。
これも地方により様々なのですが、平均的に
3,000円ぐらい
が適当とされています。
香典の場合、新札だと待っていたようで失礼なので古いお札を入れる、と言われてますが最近は新札をマナー違反と感じる人は少なく、
・紙幣は裏を表にして袋に入れる
ということに関しても、後でまとめて開封したら誰のお札かなんてわからないのに気にする必要はない、と意見が主流です。
昔のマナーを重んじる方にとっては新札に折り目をつけて裏返しに入れるというのが正解で、合理的な方にとってはせっかくのピン札を折るなんて意味不明!ということになる、ということですね。
受取手次第で変わることですから、これはあまり気にせず、綺麗なお札の向きを揃えてのし袋に入れれば良いでしょう。
金額は、中包みの表に書いても裏面に書いても構いません。
のし袋に金額を書く欄があればそこに記入し、中包みを紙の中央に置いてのし袋の上側を下側にかぶせるように包みます。
新札か否か、よりも
・袋と中身の釣合(立派な水引の袋に千円札を入れない)
といったことに注意しましょう。
お焼香をする前に、のし袋が仏様の方を向くようにしてお盆の上にお供えします。
まとめ
新盆のお見舞いに伺う場合、のし袋は黒白、銀、黄白の水引の袋の上に
・御仏前
・御供料(御供物料)
・御香料
下に氏名を書きます。
お花以外の品物にも黒白、銀、黄白の結び切りの水引が描かれたのし(掛け紙)が必要で、水引の上に
・御仏前
・御供
下に氏名を書きます。
お盆の風習は地方、地域のよって異なりますので、包む金額や品物についてはその土地の習慣をよく知る人に確認することが大切です。