赤ちゃんが生まれて自分が親になったら、
自分の親にとって赤ちゃんは「孫」になり
自分の親は赤ちゃんの「祖父母」になりますよね。
これからは自分の両親が赤ちゃんの
「おじいちゃん、おばあちゃん」
になるんだなぁと思うと、ふと
「敬老の日」が気になりませんか?
おじいちゃんおばあちゃんになったんだから、
今年からは敬老の日のお祝いもしなくちゃ!
と張り切っているパパさんママさん、ちょっと待って!
敬老の日は、ちょっと微妙な祝日です。
その理由についてお伝えします。
敬老の日にはプレゼントを孫の赤ちゃんから贈るべき?
敬老の日っていつ?
敬老の日は、毎年9月の第3月曜日です。
お年寄りの長寿を祝うために、
50年ほど前の1966年に制定されました。
昔は「9月15日」でしたが、2003年から
ハッピーマンデー制度によって
「9月の第3月曜日」に変更になりました。
「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、
長寿を祝う」
という趣旨で制定された国民の祝日です。
敬老の日は「祖父母の日」?
アメリカやカナダなどには祖父母の日
(ナショナル・グランドペアレンツ・デー)
がありますが、日本の「敬老の日」は
「祖父母の日」ではありません。
敬老の日は「高齢者(お年寄り)の日」です。
敬老の日のプレゼントは孫から、が多い理由
日本の敬老の日は祖父母の日ではないのですが、
「おじいちゃんおばあちゃんありがとう!」
と孫が祖父母へプレゼントする日、
というイメージが強いですよね。
最近は年金の支給年齢もどんどん引き上げられるし
お年寄り、といっても一体何歳から高齢者と呼ベば
いいのか、はっきりしません。
実際に60代70代でもまだまだ現役、という
若々しい方も多く、年寄り扱いされる
敬老の日は不愉快、と感じる人が増えています。
私の祖母も、自治体からの敬老祝い品に
「あたし、まだ70代なのに!」
と憤慨していましたーーー。
その点、孫からみれば祖父母は間違いなく
「おじいちゃんおばあちゃん」なので
敬老の日のお祝いは孫から祖父母に、という
のは確かに「無難」ではありますね。
敬老の日に祖父母に何かするのはちょっと待って!
敬老の日は孫から祖父母へが無難、と書きましたが
「赤ちゃんが生まれたんだから、敬老の日には
おじいちゃんおばあちゃんに何か贈らないとね!」
というのは、ちょっと早すぎかもしれません。
最近は(私の義母もそうですが)「おばあちゃん」
と呼ばれることを嫌う祖母も多いからです。
赤ちゃんの祖父母なら、まだ50代ということも
あるでしょうし、敬老の日をお祝いしたら
「そんな年寄りだと思っていたのか!」
と怒られてしまうかもしれません。
最近は60歳の還暦のお祝いも嫌がる方が多いですし
(私の母も「赤いちゃんちゃんこは絶対嫌!
そういうお祝いは77歳の喜寿からにして!」
と言っていました。)
孫から祖父母に敬老のお祝いをするとしても、
赤ちゃんがもっと大きくなって、
おじいちゃん、おばあちゃんとお話しできる
ようになってからが「無難」だと思います。
もちろん、敬老の日のお祝いを楽しみに
待っている方もいらっしゃいますので
贈る相手次第ですが、せっかく用意したものを
否定されるととても悲しい思いをしますから、
どうぞ慎重になさってくださいね。
祖父母へのプレゼントは敬老の日よりも年祝いに
祖父母といっても、孫がまだ赤ちゃんならば
高齢者扱いするのはまだまだ早いことも多いはず。
敬老の日は長寿をお祝いする「祝日」ですが、
「としよりの日」のイメージがある敬老の日ではなく
お誕生日に長寿を願う特別な年齢があるのをご存知ですか?
お誕生日なら、孫、子供関係なく家族みんなで
おじいちゃんおばあちゃんのお祝いができますよね。
「年祝い(としいわい)」は特別な年齢に
なったときに、長寿を祝う行事です。
年祝いを行う年齢とその意味をご紹介します。
70歳 古希(こき)「人生七十古来稀なり」に由来して祝う
77歳 喜寿(きじゅ) 「喜」のくずし字が七十七に見えるから
80歳 傘寿(さんじゅ) 「傘」のくずし字が八十に見えるから
81歳 半寿(はんじゅ) 「半」の字を分けると八十一に見えるから
88歳 米寿(べいじゅ) 八十八が「米」の字になるから
90歳 卒寿(そつじゅ) 「卒」のくずし字が九十に見えるから
(年祝いは、地方ごとに長寿のお祝いに贈るものが
決まっていることもあるので、お住まいの地域の習慣
も調べてみることをおすすめします。
満年齢ではなく、厄年と同じように
「数え」でお祝いする場合が多いです。)
長寿のお祝いをするとしたら、最低でも60歳以上、
平均年齢が伸びた現在ならば、70歳の古希からでしょうか。
赤ちゃんのおじいちゃん、おばあちゃんはおいくつですか?
ご両親が最初の年祝い(還暦)も済んでいない年齢であれば、
敬老の日は子供がもう少し大きくなって、保育園や幼稚園で
「敬老の日カード」などを作ってくるまでは特にお祝いせず
スルーでもいいかな?と思います。
子供が一生懸命書いたお絵かきカードを
もらうのは、やっぱりとても嬉しいものです。
ちなみに、敬老の日のカードの文面は「長生きしてね」
よりも「いつもありがとう」が無難です。
まとめ
敬老の日は、孫が祖父母(おじいちゃんおばあちゃん)
にするもの、というイメージがありますが、
子供がまだ赤ちゃんのうちは、祖父母もまだまだ
高齢者とは言えない場合も多いですし、
敬老の日に孫から贈り物をする、という必要がない、
むしろしない方が良い、ケースがほとんどです。
長寿のお祝いをするなら、敬老の日よりも
年祝いの年齢を忘れないようにしましょう。
孫からの敬老の日のプレゼントは、
子供が赤ちゃんの時よりも、大きくなって
自分で「いつもありがとう」が伝えられるように
なってからでも遅くありません。