十五夜に子供と一緒にお月見していると、
「昔の人はお月様にはうさぎさんがいて
お餅をついていると思っていたんだよ」
というお話しをしてあげたくなりますよね。
月の兎、うさぎの餅つき、は日本では常識
とも言えるとても有名な組み合わせですが、
子供に「なぜ月にうさぎがいるの?」
「どうしてお餅をついてるの?」と聞かれると
えーっと、と困ってしまいませんか?
お月様のうさぎと餅つきの由来を
子供にわかりやすく説明できる絵本など
を紹介しますのでぜひ参考にして下さいね!
お月見の由来を子どもにどう説明する?
十五夜の日は、晴れるときれいな満月が見られます。
(昔の暦にはズレがあるので、年によっては
天文学的な「満月」ではないこともあります)
お月様を見ながら、こんな風にお話し
してみてはいかがでしょうか。
三日月のこともあるし、毎日形が違うよね。
だんだん丸くなるけれど、丸くなるとまた
だんだん細くなって最後は見えなくなるんだよ。
そしてまた少しずつ丸くなっていくの。
昔は、今日は何月何日か、お月様の形で
決めていたし、お米や野菜の種まきを
いつすればいいのかもお月様を見て決めて
いたから、お月様はとっても大切だったの。
秋にお米や野菜がとれたら、お月様に
お供えしてありがとうって言うんだよ。
十五夜、中秋の名月についての説明、
特にお供えの由来は日本各地で様々なので
なかなか難しいのですが、月の不思議と
実りの秋の感謝について簡単にお話して
あげると良いのではないでしょうか。
月見うさぎの絵本動画
月のウサギは、仏教のお話が由来だといいます。
子供向けには「月にウサギがいる理由」という
わかりやすい絵本がありますので、
図書館などで借りてきて一緒に読んでみて下さいね。
この絵本は読み聞かせ動画にもなっています。
【絵本】月にウサギがいる理由(つきにうさぎがいるりゆう)【読み聞かせ】日本昔ばなし
この絵本のお話は平安時代の今昔物語集にもありますが、
元は、ジャータカというインドの仏教説話です。
うさぎが餅つきしている理由は?
月の模様の「うさぎの餅つき」部分はこちらです。
写真にお絵描きするのが下手でごめんなさい!
なんとなく、雰囲気がわかるでしょうか?
うさぎは一匹(一羽)でお餅をついています。
うさぎが餅つきしている理由は、インドのお話とは
また別で中国から由来したものだと言われています。
欠けてもまた満ちる月は、中国では「不老長寿」の
象徴でした。中国には月とうさぎ(またはヒキガエル)
の伝説がたくさんあるのですが、そのなかに
「月でうさぎが不老不死の薬草をついている」
というお話がいくつかあります。
ウサギの餅つきについては、先に紹介した
インドのお話のうさぎが
・おじいさん(天の神様)にお餅をついてる
・月に行ったうさぎが食べ物に困らないように
お餅が用意されている
という説もあるのですが
中国の伝説が日本に伝わって、いつの間にか
薬がお餅になったのだろうと思います。
まとめ
お月見はススキを飾って中秋の名月を鑑賞しながら
お団子を食べるだけでも十分風流なのですが、
もし子供に「どうして月にお供えするの?」
と聞かれたら、
・昔の人と月の関わり
・秋の収穫への感謝
・月のウサギの絵本
のお話をしてあげるといいと思います。
今昔物語集の説話のうさぎはかわいそうですが、
絵本ではソフトに表現されているので、
きっと子供の心に何かが残ると思います。